肩関節の痛みでお困りあ・な・た  肩の疾患(50肩を中心に)と治療ポイント 大阪市東住吉区南田辺 おくだ鍼灸整骨院
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 肩関節について
 肩の疾患と治療のポイント 
 はじめに
○50肩・40肩、肩関節周囲炎
五十肩、四十肩の症状の進み方
第1段階から第6段階に
分けてみました。
症状別治療のポイント1
 症状別治療のポイント2
 症状別治療のポイント3
 症状別治療のポイント4
 症状別治療のポイント5
 症状別治療のポイント6
 50肩以外の疾患
○インピージメント症候群

○肩板損傷

○石灰化沈着炎
○上腕二頭筋長頭腱炎
○SLAP
 最後に


 肩関節について

肩関節を治そう!!
はじめに
肩の構造を知る 
 肩のエクササイズ(T)
壁を利用して上肢の自重をなくし
肩関節屈曲・内転・外転をする。
○エクササイズ(T)
  肩のエクササイズ(U)
あなたのエクササイズは
間違っていませんか?
正しいエクササイズ
肩に優しい手の上げ方
○エクササイズ(U)
  肩のエクササイズ(V)
インナーマッスル
棘下筋、肩甲下筋について
○エクササイズ(V)の
棘下筋・肩甲下筋@
  肩のエクササイズ(W)
インナーマッスル
錘を使った棘下筋・肩甲下筋の
よく見かけるエクササイズですが
注意が必要です!!

エクササイズ(W)の
棘下筋・肩甲下筋A
 肩のエクササイズ(X)
インナーマッスル
棘上筋について

棘上筋のエクササイズ(X)
  肩のエクササイズ(Y)
インナーマッスル
上腕二頭筋長頭について
上腕二頭筋のエクササイズ
肩のエクササイズ(Z)
肩甲骨を動かそう!!
肩関節の可動域改善のために、
前鋸筋のエクササイズ
肩のエクササイズ([)
肩甲骨を動かそう!!
肩関節の可動域改善のために
菱形筋・肩甲挙筋のエクササイズ
  肩のエクササイズ(\)
アウターマッスルについて
大胸筋・小胸筋のエクササイズ
  肩のエクササイズ(])
最終回です。












 <肩関節>

 
                  
肩の疾患と治療ポイント
                (五十肩、四十肩を中心として)



                         はじめに
 


さまざまな肩の関節でお困りの皆さん!! 是非お読みください。

あなたの今の肩関節の痛みは? 肩関節の状態は?


鍼灸院整骨院に来院される多くの皆さんの肩の状態は、

それほど心配が要らない場合が多いのですが、その事実がかえって肩の

痛みを長引かせたり、肩の拘縮を作ってしまったりしている事実があります。

治療する側もされる側も注意が必要です。


主に、50肩の症状と治療を詳しく説明しています。

50肩を知ることは、肩関節の傷害の全体像を把握するのにとっても都合が良いのです。

各種の肩関節の疾患の症状は「50肩」に非常に類似しております。

それは、症状的にも解剖学的にも、、傷害されているも部位類似している部位が多いので、

基本的には50肩のポイントを知っておられると、非常に応用がききますし、

50肩の治療を知っておくと、他の肩関節の治療においても大きな間違いはしないでしょう。

そのために、非常に詳しく述べております。

肩関節の痛みやか可動域の障害でお困りの皆さんの参考にになれば、幸いです。

肩のエクササイズもお読みください。

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○50肩、40肩、肩関節周囲炎

40才前後、50才前後に、特に目立ったきっかけがなく肩から腕にかけて痛くなり、

腕が上がらなくなる肩関節の状態を総称して「50肩」といっています。

最初は何となく肩に違和感を感じ、そのうちにアレヨアレヨと思っていると、

肩関節周囲に激痛がおこり、つづいて肩関節が動かなくなり(関節拘縮)、やがて

1年前後で軽快していくのです。(場合によっては3年前後かかる場合もある。)

レントゲン撮影などでは、特に目立った器質的異常が発見できず、

普段はあまり肩を使わない人や手先の仕事をするような人におこり易い。

そのために、単純に加齢による退行性変性のために発症し易い年齢をとって、

50肩と呼ばれています。

しかし・・・・・・・・・どうでしょうか?

本当に?退行性変性が原因ならば日数や年月が経過すればするほど悪化するのでは?

60歳、70歳になればより発症し易い。・・・・と考えるのが当然でしょう。

最近では、

 単に加齢現象だけではなく、肩関節前方の肩板間隙部や後方の方形腔の炎症、

 鳥口突起の炎症などが原因とされています。

肩の周囲の筋・腱・関節包の炎症や肥厚により、関節包の間隔が狭くなった状態で、

軽微な外傷や血行障害が、肩関節の腱・靭帯・関節包・あるいは滑液包に炎症をひきおこし、

癒着性関節包炎や滑液包炎を発症し、強い自発痛や夜間痛をひきおこし、ついに

肩関節の運動痛や関節拘縮に進行していくとかんがえられています。

これらを総称していわゆる肩関節周囲炎とよばれています。

このように50肩と肩関節周囲炎はあまり区別しなくなりました。

ただ、この肩関節周囲炎のあまりにも広範囲の病症を含んでいます。

また50肩の関節拘縮の本質は、滑液包の閉塞と肩板の癒着だとも言われています。

肩関節の周囲の滑液包には、代表的に肩峰下滑液包、三角筋下滑液包、鳥口下滑液包、

そのほかにも鳥口上滑液包、上腕二頭筋長頭腱津液包、大小結節稜滑液包、内上角滑液包、

肩甲棘滑液包、下角滑液包がありそれぞれ炎症をひきおこし肩の疾患をおこします。

特に肩甲下滑液包は、肩板炎や肩板疎部損傷あるいは関節捻挫や打撲といった様々な

関節疾患によって閉塞されるために、もともと存在した疾患にかかわらずに、

運動時痛はもちろん関節腔内の内圧が上昇し自発痛や可動域制限が出現します。

以上が50肩の誘因だといわれているために、50肩および肩関節周囲炎の治療は、

そのほかの多くの肩関節の傷害や疾患に有効になるのです。

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<五十肩、四十肩の症状を、進行順に述べてみましょう>


第一段階


1、最初は何となく肩の周囲がダルイとか重いに始まり

2、徐々に痛く重い感覚に変化。

3、肩が何となく痛むかな?という感覚とともに、
 
  抜けるように肩が重い状態が続き、肩の動きが悪くなる。


第2段階


4、少しでも動かすと痛みが出てくる。


第3段階

5、そして夜に痛みが出るようになってきます。

6、寝返りをうつと痛みがでて眼が覚める。

 そしてついに特に夜間痛が出て疼いて眠れない状態がくる。

 時間帯は午前1時〜2時ごろと午前5時ごろが多い。

 1〜3週間前後その状態が続く場合が多い。


第4段階


7、夜間痛が徐々におさまって、睡眠しやすくなってきたな〜と思っていると

  肩が何となく動きづらいことに気づく。

8、その頃はまだ昼間少し肩がうづ疼いたり、動かした際に痛んだりします。

  疼きや痛みが落ち着き始めた頃に、明らかに肩の動きが悪いことに気づく。


第5段階

9、そして肩関節の可動域がドンドン減少します。

  俗に髪の毛が洗えない

  手が後ろに回らない。

  ブラジャーのホックが架けれないといった状態になります。

  自発痛はあまりなく、急に動かしたり、不意に動かしたり

  無理に動かした場合は、ギャッという痛みに変化している。

  そして、痛んだ後はしばらく疼くいたり、肩が重く、俗にいう、

  肩が抜けそうに重く置き場がない。・・・などと訴えられます。


第6段階


10、徐々に痛みや、重さはなくなりますが、

  可動域の変化も遅遅として回復しづらく、

  患者さんも少しガマンすれば、何とか不便ながら日常生活には苦痛が、

  減少してきます。

  また、治療に反応しづらく患者も痛くないので治療に、積極的にはならない。

  それでも、思い出したように痛みが出たりするので、

  アキラメ気分での治療に凝られたりします。

  この状態が治癒するのに1年から3年かかる場合もある。


以上の、1〜6段階を経過し、最終的にいつの間にか解らないうちに、

ほとんど治ってしまった。・・・・・・が大まかな50肩の進行状態でしょう。

しかし、炎症がひどく筋が線維化してしまえば、可動域の制限や障害無しに

全回復することは保障は無いし、また普通は無いのです。


皆さんの周りで以前に50肩を患った人で、、患側の肩と健側の肩を比較し、

全く同様の可動域がある人がいますか?

全く同等の可動域の人はむしろ、少ないでしょう。

それなのに、他人は、あるいは医療にかかわる人までもが、

ほっておいても自然と治るよ。・・・・とか、

50肩は心配しなくていいよ。・・・・・・・・・・・とか、

50肩はたいしたことはないよ・・・・・・・・・・・とか、

50肩だから、しかたがないよ。・・・・・・・・・とか 歳だから・・・・・とか

患ったことがない人や、治療する側も、慰めか、アキラメの境地か、

非常に無責任な言葉をかけますね。

また、患者本人も「しかたがないのかな〜。」と思っていたり、

しかし、痛みは非常に強く、その苦痛や日常生活における不便などは、

本当に患った人しか分からないでしょう。


50肩と診断されたあなた・・・・・・・

あなたは、今どこの段階ですか?

過去に患った、あなたはどういう状態でしたか?


よく、3週間ほどで完治するという人もいますが、・・・・・?

50肩はむしろそんな人は稀です。

本当に50肩?だったのかも疑問ですね。

またこれは非常に多いのですが、ワザワザ50肩を作っている人がなんと多いことか!!

順にお読みになっていくと良く理解できると思いますし、納得もされるでしょう。

50肩をつくるな!!


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治療のポイントを述べましょう。

★ポイント1

ポイントは50肩を作らないことです。

50肩を含めフローズンショルダーの最適な治療は予防です

アタリマエですね。

しかし、実に50肩をワザワザ、作っている人が多いのです。

フローズンショルダーを作っている人が、実に多いのです。

本当ですよ。


説明していきましょう。

第一段階

まず症状の1、

一般に肩が凝ったと思ってしまいます。

ここで、肩の外転、外旋、内旋、内転運動の異常が、

あるか?ないか?を診ます。

この時点で、少しでも異常があれば、

関節の可動域の正常化の治療をすれば、簡単に治ります。


・・・・・・しかし残念ながら、

この段階ではまだ50肩か?他の疾患か?単純な肩こりか?

まず、判断は決定するのは非常に難しい!!・・・・・・・・・

治ったら治ったデますます解らなくなりますしね。

というのが正直な臨床的な実感です。


但しこの時点で少しでも、肩関節可動域運動制限があれば、

50肩を想定あるいはその他の疾患を想定し、治療します。

そして、3〜5回の治療で回復すれば、

単なる肩こりだったのかも知れないし、50肩の入り口だったのかも?

イイカゲンといったらイイカゲンかもしれませんが、

レントゲンでもどんな検査でも確定診断はできない疾患だから

いかたがありませんね。

治れば、楽になればOKでしょう。


しかし、

単なる肩こりだと思って関節運動を調べもせず、その時は気持ちがいい・・・

からといって、漫然と揉んだり、温めたりしていると、

もし、50肩だったら

→→→・症状2,3に進行。

つまり50肩を作ってしまうのですね。


50肩は、関節周囲炎ということをお忘れなく!!

炎症ですよ。炎症!!フアイヤー!!

炎症のあるところを揉んでどうするの? 

炎症のある局所を温めてどうするの?

あ・な・たはまさにこれから燃え盛ろうとしている火事場に、灯油を加えますか?


せめて、2から3までの症状の移行時にで気づいてください。 

まだボヤの状態です。

この時点で治せ!! 

間違った治療をおこなった場合はや、不幸に見逃したり治らなかった場合に、

症状の3に進行する。

この時点で、おそらく肩の内旋運動の可動域が悪くなっています。

場合によっては外旋運動もの傷害が現れているかも知れません。

ああそれなのにそれなのに、

まだ揉んだり、温めたりしているが場合が多い。・・・早く気づいてよ!!

火事はボヤのうちに早く消しましょう!!

この段階で気づくと本当に早く治ります。ヨ

どのような傷害や疾患も初期治療は重要です。


治療


つまり1,2の段階では特別に局所を冷やすことは必要ありませんが、

本当はアイシングしても悪くないがイヤむしろするべきなのですが・・・・・・・

皆さんは冷やすことを本当に嫌いますね。

反対の温めることを好みます。

まあこの段階ではしかたがないかもしれません。

当院が冷やしてくださいアイシングを推奨する理由


しかし

3の段階では必ず患部を冷やしてください。

アイシングです。夜寝る前に30分間は必要です。


「気持ちいいから」といって患部を温めては絶対にダメ。禁止!!

カイロを貼って寝る人もいますね。禁止!!

もし、温めても回復し、治るんなら2の段階までですでに治っています。


この段階でまだ揉んだり、無理に肩を使ったりすることは次の

第二段階に症状が進行していきます。


ポイント

第一段階の症状3で治せ!!

本人も楽です。

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第2段階

★ポイント2


肩関節周囲炎という疾患名がぴったりの症状です。


症状4は、ますます火事が広がっていいます。

イヨイヨ肩関節包内の内圧が強くなってきています。

この場合、少し関節の動きが悪くなってきたからといって、

温め揉んでから、肩を動かせ動かせといったり、肩を引ぱったり、わざわざ、

錘を持たせて運動させたり→→→→→→→ドンドン炎症を進ませ、

関節包の内圧を強くしますます悪く、痛みがドンドン増強します。

火事場をシッチャカメッチャカにして空気をいれドンドン火事が広がります。


ついに少しでも動かすと痛い!!


治療

痛いところは揉むな!!温めるな!!動かすな!!

患部は安静に勤めます。

しかし治療は、この時も関節可動域の回復に勤めます。

但し、肩の関節といっても6つの関節から構成されています。

動かせる範囲の関節・関連した筋肉・腱・関節包等の可動域を注意して

動かせるように、治療します。

但し、絶対に痛覚刺激をあたえてはイケマセン!!

つまり、痛み刺激を入れない関節の可動域を広げる治療と

連動関節や筋連結などを考えた緊張の緩和が絶対に必要です。

この時点ではプロの手を借りましょう。


そしてこの時は自宅などでは、肩をできるだけ動かさ無いようにする。

痛みの程度で、肩の保護の安静ために、三角巾の使用を進めることもあります。

この時点での三角巾は嫌がる人も多いのですが・・・・・・・・・

是非、実行していただきたい。

自発痛が消失すれば、三角巾はいりません。

いつまでも安静はイケマセン。

そして自宅では、一日2〜3回の肩のアイシングは欲しい。


つまり、

ここでのポイントは火事場を広げないこと。

まだこの時点でウマク治療できれば治癒期間は約1ヶ月から遅くても3ヶ月ほど。

患者さんの協力が必要です。

さてこの時点ででもアイイングを嫌ったり、肩の安静を怠ったり、

治療しない状態が続いたり、

少しでも動かすと痛いのに、動かなくなるとイケナイからといって、

間違った治療(無理に動かし・温め・揉んだり・・・・・・)

をしているとイヨイヨどうしようもない状態に陥ってしまいます。


→→→→→→症状の5に進行

ポイント

最低この時点で治せ!!

第2段階から次の第3段階への移行は以外に早い。

1週間〜2週間人によっては、3〜5日もあれば移行してしまいますヨ!!

何度もいいますが、炎症ですよ炎症。肩関節周囲炎ですよ。


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第3段階

★ポイント3

症状の

5,6,7に進んでしまうと炎症がピーク。


火事が最も盛んで手の施し用がなくなったとき。アレヨアレヨといううちに、

身のおきどこらが無く患者さんも憔悴しきっています。

夜は痛んで疼き、昼間はヒウマで疼いたり少しでも動かすと痛んできます。

半べそを書いて来院される方も多くおられます。

この時期に及んでも、まだ、お風呂で温めたり、温熱療法したりしても、、

確かに温めている時は少し楽なのですが、しかし・・・・・

1時間もするとズキズキと疼いてきます

この時期になると本人も温めたり、揉んだり動かしたりすると、その時だけ

楽で、後が返って痛みが強くなり、肩がますます悪化するとヤット気づき、

「間違っていたんだな。」・・・・・と納得していただけるようです。


そりゃ〜今までやってきたことで楽になることより、悪化の一方ですもんね。

ただ温めると一時的ですが少し楽になるので、

アイシングを勧めてもまだ疑問をもたれる方もおられますが、

さすがにアドバイスを守っていただけます。


しかしこのピーク時が経過して炎症が収まり、痛みが楽になっても、

関節の可動域障害は人によって程度の差はありますが、

残念ながらのこってしまいます。

これが50肩を作っている人が多いといった理由です。


治療方針は第二段階と変わりません。

しかし細心の注意が必要で、

治療はできるだけ関節拘縮を作らないようにします。


患者さんには、自宅で、

とにかく患部の肩は安静とアイシングに専念してもらいます。

この時点では約3〜5日間は三角巾をしていただきます。

当然、主婦の人などは家事がありますがとにかく腕を使っていない時は、

スグに必ず腕を三角巾で吊っていただき、肩の安静をしていただきます。


就寝前にシップを貼って寝ることは禁止。

しかし就寝する前には必ずアイシングをしていただきます。


この3段階の症状が一番痛みも強く、苦しい時期です。


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第4段階


★ポイント4

痛みは減少し、炎症が終息に向かいますが、

イヨイヨ関節包が縮ぢみ、関節包にゆとりがなくなり、肩の動きが悪くなって

関節拘縮が形成されています。

つまり関節のゆとりがなくなり、上腕骨頭がウマク動かなくなってきている。

無理に動かすと一気に関節包が伸ばされ、痛みを発生し、

また炎症がおこり、ますます関節包が硬く縮んでき、余裕がなくなり、ますます

肩の運動範囲が狭くなります。


治療は、関節包つまり肩関節のカプセルのゆとりをもたすこと、

多くは前方カプセルにゆとりをもたせること。

痛くない、関節の可動域拡大の治療が主体になります。

次に肩関節を構成している、6つの関節に少しでも拘縮を作らないようにします。

他にもいろいろありますが、その場その時にタイムリーな治療が必要です。

以前の状態に戻さないことも治療のポイントです。


自宅では、

絶対に痛みを与えないような肩のエクササイズを実行していただきます。

エクササイズの後はアイシングをしていただきます。


無理は禁止。アイロン体操なども禁止。滑車運動も禁止。

実行するエクササイズは次回に更新します。

スイマセンがお待ちください。

とにかく痛みのない範囲での運動をしてください。

次の日に痛むような運動であれば、

やりすぎたか、間違った方法だと思ってください。

信頼し、治療していただいている先生にお尋ねください。

とにかく、運動後はアイシングを実施したほうが無難ですよ。

ポイントは、

以前の状態に決して戻さないようにお願いします。


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第5段階

★ポイント5

関節包内にある肩板の腱も萎縮、短縮しますます可動域が狭くなります。

関節包が拘縮状態に陥っていますので、

このころには少々動かしても炎症はあまり起こりません。


積極的に治療できます。

関節包の拡大、肩関節を構成している6つの肩関節に対する直接に他動的な関節運動や

傷害関節周囲の筋・腱にたいして、直接筋膜リリース・筋横断マッサージなど、

各種の手技が可能に、積極的に使え、そして効果的になってきます。

関節カプセルに余裕を持たせる手技、そして筋、腱の緊張を緩める手技が、

積極的に使えます。


そして、関節カプセルや筋緊張を緩めることにより、関節に余裕ができ

各種のエクササイズが、イヨイヨ有効に効果的に働きます。

皆さんの関節の状況に応じたリアルタイムな治療と、

リアルタイムなエクササイズが必要な時期です。



自宅でも、各種のエクササイズも可能です。・・・・が

回復する運動の方向はおおむね決まっていますので、

肩関節の運動方向に対する(肩の筋の運動)処方もおおむね決まっています。

当然、例外もありますが、

この段階の人はあせらずに実行してください。

次々回ほどに更新します。

信頼されている先生にお聞きください。


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第6段階


★ポイント6

この段階は痛みも無くなり、普段の生活に少し不便な程度になっていますので、

あまり患者さんも積極的に治療のに参加しなくなっていく傾向にあります。

そして他人からもそのうち治るよ。・・・・・なんていわれて、

ますますその傾向が増強します。

それでも良いといってしまえば、ハイそれま〜でえ〜よ〜。

基本的に機能障害も残りません。いずれ治ります。

しかし、3年後かもしれません。

生活クオリテイーのために治療することはお勧めします。

最初の治療の目的は、肩関節の屈曲が120度です。

痛みも楽になり、肩関節もなんとかあげられ(約100度程度)うようになりなりますが、

肩関節の急な不意な動作のときに痛みが出現したりする程度ですが、

まだ、肩関節の外旋や内旋の可動域が十分に回復していません。

この段階での治療目標は外旋・内旋の可動域な改善です。

外旋が回復すれば、肩関節の屈曲が120度以上可能になります。

これは、50肩に限らず肩関節の傷害における可動域回復の第1目標になります。

肩関節屈曲が120度以上できれば、次の目標は150度以上になるのです。

このように、治療とは一つ一つの積み重ねなのです。

一度の治療で治る? 数回の治療で治る?

そんなことはまず期待しないでください。

治療する側、治療する側の協力としかりした意欲が必要なのです。


この6段階においては確かに治療は、

第5段階とはそれほど変わりません・・・・・・・が

治療する側から言わしてもらうと、その場その時の可動域や筋緊張などをみて

トータルな治療をしているつもりです。

最終可動域を得るには患側側の反対の脊柱起立筋までの緊張を緩めない

と、イケナイなど、プロにはプロの目が必要なのですが・・・・・・・


自宅では、

筋萎縮した、また衰えた筋力の回復のエクササイズが必要になります。

焦ってはイケマセン。


これで、一応50肩を終わりにします。


以下に述べている肩の疾患は、診断は違いますが

治療としては、おおむねこの方法が有効です。

参考にしていただきたいと思っています。


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○インピジメント症候群



50肩と症状は非常に似ています・・・・・・・が

50肩があまり肩を動かさない人が多いのに対して

この症候群は、むしろ肩、腕をよく使う人に多い。


インピジメントとは、「はさまれる。衝突」という意味です。

テニス・野球・バレーボールなどのスポーツ活動の際に繰り返して、

腕を上げる運動の際に発生しやすい。

しかし、

起立位で挙上するばかりでなく、草刈などのように、体を前屈位で腕を

前や外に伸ばすような作業の反復でも結果的に同じことです。

衝突というより、このような作業の反復で肩回旋板が肩峰と大結節の間に

挟まれてインピージメント症候群と呼ばれる痛みの症状が起こる



専門的には鳥口肩峰アーチに圧痛が認められます。

症状は腕をより高く上げた時に痛みを訴えます。


簡単に言えば、、

肩回旋板の使いすぎによる炎症です。

肩回旋板一般には肩板と呼ばれています。
棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つの筋肉を総称して肩板という。

棘上筋が最も挟まれ、圧迫されます。



肩板損傷・・肩回旋板筋腱の損傷。


上腕骨頭を肩甲骨関節窩に安定させ、三角筋を有効に働かせている

肩関節周囲の筋腱で、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋をいう。

肩板の退行変性に加え、外傷が加わると断裂しやすい。


主に棘上筋の断裂です。


これも、インピージメント症候群と症状はほとんど変わりません。

上記が筋、健が捻られたり、擦れたりした外傷の炎症症状ですが、

この場合は、加齢による退行性変化プラス外傷ですので、

場合によっては健が部分断裂してしまう場合もあります。

下記の理学的検査が陽性になります。

症状は外転制限があり

ペインフルアークサイン:外転90度前後で疼痛を訴える。

アームドロップサイン:肩関節の外転位を、自分では保持することが出来ない。

不完全断裂の場合は、保持できるが少し押さえつけると落ちてしまう。

疼痛、機能障害の程度、職業、年齢などの社会的背景により、

手術か保存療法かを決定する。

診断がつけば専門医を紹介いたします。


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石灰化沈着炎(石灰沈着性肩板炎)


これも上記と同じような症状なのです。・・・・・が

原因が違います。


1、肩板に石灰が沈着します。石灰沈着性肩板炎といいます。

2、あるいは、肩の関節包内に石灰が沈着します。


最も症状で違う点は、

ある日何の前ぶれも無く、突然肩が痛みます。

前日までなんとも無かったのに、

また、特別に肩を使ってもいないのに、全く突然、バーンという感じで、

痛みが出現します。・・・・・・・・・しかも非常に痛みは強い。


ジットしていても、動かしても、起きているときはモチロン、夜間も痛い!!

本当に辛く、痛いので、全く肩を動かそうとしませんので、激痛です!!

聞けばおよそ石灰化沈着炎と気づきます。


お医者様を紹介します。

確定診断はレントゲン撮影で簡単に診断できます。


そして、石灰が幸いに2、の関節包にある場合は注射器で吸い出します。

関節穿刺ですね。

痛みは楽になります。

早いのでこの方法が良いでしょう。

但しまだ、痛みが減少しただけですので治療の継続は必要です。


しかし、不幸にも石灰が肩板に存在している1、のタイプは、

その方法がデキマセン。・・・・・・・残念無念。

石灰が筋肉の膜にベターと沈着しているために関節穿刺ができません。


非ステロイド剤の内服が主な治療になっています。・・・・・が

残念ですがあまり効きません。座薬は少し有効です。


臨床経験上この場合はアイシングが最も有効だと思っています。

本当です。

一日に何回も氷が解けたら1時間程休憩しまたアイシングしてください。

当三角巾で安静です。

3日間ほど、続けてください。

その後は回数を減らしていきます。


残念ですが

この疾患は、この激痛の最中はあまり肩を触ることはできません。

実際、患者さんも、肩を動かされたり、触られることを嫌います。

治療は肩を触らない方法で治療します。

アイシングを3日間して激痛が治まれば、肩を触ることができます・・・が、

その方法は、ここでは割愛します。


また、この疾患は中年以降の人に多いので40肩・50肩と思って、

最初に肩を温めたりしますが。スグに激痛に変わります。

また肩を揉もうとすればスグに激痛、自発痛がより増強します。

下手に触るな!!


治療のポイントは早く痛みを減少させ、関節拘縮を防ぐことです。

また、この疾患は50肩と違って、再発する傾向もありますので、

再発予防の治療とエクササイズも必要でしょう。

信頼されている先生の指導の下にシッカリと治療してください。

何度も再発を繰り返される場合は、手術の場合もあります。

関節鏡視下摘出術が主流のようですが、稀です。

専門医をご紹介いたします。


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上腕二頭筋長頭腱


若い?20〜30代の人に多く発生。

症状は肩の痛みと運動制限が多く、痛みの程度はそれほどでもありませんが、

時に肩にコクコクと音がすると訴えたりします。

下記の理学的検査が陽性の場合に疑います。

スピードテスト: 前腕回外し60度肩を屈曲し、屈曲に対する抵抗をかける

       と結節間溝付近に痛みが出る。

ヤーガーソンテスト: 肘屈曲90度で前腕回外し、回外に対する抵抗をかけ

       て痛みがでるか。

       特に長頭腱の結節間溝からの脱臼傾向のあるとき、

       陽性に出る。



痛みがあまりひどくないので放置しがちです。

慢性化すると、二頭筋腱の断裂の場合もあります。

診断は今は軟部組織用のエコーで診断されています。


治療のポイントは、

基本は炎症の治療です。しかも腱鞘炎の治療。

正常な関節可動域、正常な関節運動に戻す。

正しい運動を覚える。


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SLAP lesion

肩関節鏡が行われるようになって分かってきた概念にSLPA lesion

といわれるものがある。

1990年に外傷による上方関節唇損傷をSLPAl esion と命名されました。

野球のような投球動作で上腕二頭筋の付着する関節唇の前上方が、

剥がれかかり、ピッチャーのいわゆる「dead arm」の原因となる。

ただこれは身体所見からは診断できずMRIや関節鏡診断になるので、

投球動作後の肩関節痛の場合はSLAP lesionの可能性も考えたほうが良い。


ただし、外傷ではなく野球肩のような投球動作の繰り返しにおこる場合は

むしろ、上腕二頭筋長頭腱ー関節唇複合体(BLS)損傷と呼ばれる。

SKPAの理学的検査

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野球肩などの詳しい説明は

また別の機会に野球肘 リトルリーグ肘を含めて説明したいと思っています。


最後に


最初に述べたように、肩の症状と治療のポイントは、

50肩の症状の段階的な変化の観察と治療のポイントを理解されれば、

それほど大きな間違いはしないと思います。


ただ、診断でどうしても知っていただきたいことを述べました。


どんな治療でも最初が大事です。

おかしい?と思った場合は、

是非、信頼されておられる先生にお尋ねください。

                  大阪市東住吉区南田辺1−9−43  おくだ鍼灸整骨院
                                                   奥田洋嗣

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