猫背を直そう!!
 猫背変化の第一段階
 猫背変化の第二段階
 猫背を治すとこんな効用が
  
  猫背の治し方(T)

  エクササイズ

  猫背の治し方(U)

  エクササイズ

  猫背の治し方(V) 

  エクササイズ 
     最後に




猫背を治そう!!



猫背の第一段階

慢性的な肩こり・頭痛・腰痛の原因の一つに猫背が上げられています。

なぜ、猫背が悪いといわれるのでしょうか?


専門的には、頭部前方姿勢による、

( 頭部前方姿勢のアライメント 頭部前方姿勢の推移 )

上部交差症候群・下部交差症候群になるのですが、

難しい話は少し横に置いといて、


解りやすく要点を説明しますと、



猫背の変化の第一段階として


背中が丸くなる→首がうなだれる→顎が上がりやや上目づかいで前を見る

水平前方を見つめるために→下部頚椎、上部頚椎の過屈曲

まず、この格好をしてみてください。

 首がうなだれた状態から    顎が上がって前を見る  頚椎の過屈曲をして
 水平前方視をする

最初は首や背中に違和感が起こります。

当然、肩や首に付着する筋肉・腱が緊張してきます。

肩が前方にも出てしまいます。

次に肩関節の前方にも違和感が出てきます。

この状態から立ち上がって見ましょう。

    

 立ち上がると、前方の方向に、つんのめり、

 倒れてしまう。

 倒れないように、バランスをとるために

 股関節を曲げ、内旋させ、膝を曲げて、

 身体を安定させる。

 こんな姿の人をよく見かけませんか?


さて、また

この状態から手を上げてください。

ウマク手が上がらないでしょう。

上がらないのが、アタリマエです。

何度か繰り返してください。

繰り返さなくても、試しに無理してあげてみてください。 

肩の違和感が痛みに変化してしまいます。

 上肢は完全には挙上できません。

 無理に上げようとすれば、無理に肩をあげて

 肩鎖関節を挙げ、肩甲骨を前に出し、

 肩をこじる感覚で上げなければなりません。

 まあ、そんなことはしないでしょうが、

 この状態からの挙上を続けていると、肩の最大の

 ウイークポイントを、傷めてしまいます。

当然、このような姿勢を長期に続けていると頚椎の椎間関節の関節症状の

原因にもなる→将来は頚椎の退行変性になる可能性もある。

そこまで進まなくとも、考えられる、起こりうる症状としては、

当然、首や肩や背中のこりはモチロンですが、その他には、

顔面の痛み、頭痛、眼の痛み、耳鳴り、めまい、肩の痛み、手のシビレなど

疾患としては、

頚椎症、頚椎ヘルニア、胸郭出口症候群、斜角筋症候群、肋鎖症候群

顎関節症、肩板異常、四十肩・五十肩など

喘息を含めた呼吸器系の疾患など


次に引き起こされる姿勢と症状には、一体どんなものがあるのでしょう?

今回はここまで、とします。  更新 平成19年1月13日

                       

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猫背の変化の第二段階



次に、この格好の代償として腰の部分で代償させます。

だって格好悪いでしょ。・・・・・下記の写真を見てください

この姿勢は安定するが、膝が曲がっていると、歩行しづらい。

膝が上がらずペタペタと歩行します。

膝を伸ばすと、前につんのめり、突進歩行のようになり危険なため、

骨盤を前に倒し、腰を反らしてごまかします。

前傾(仙骨・腸骨がまえにお辞儀する)し、腰椎を反そらせる。

腰椎の前弯を増強させる。(前に凸、後ろに凹)

その結果

お腹が前に飛び出ます。

膝が前方にあり、膝関節屈曲位、股関節も屈曲・内旋します。

その結果真っ直ぐになったように見える。

かなり腰に緊張を感じます。そのうちに痛み出します。

偉そうに、お腹を突き出し、身体をふりながらガツンガツンと歩行します。

股関節や膝関節にもかなりの衝撃と負担がかかります。


 倒れないために、
 膝を曲げて安定させる。
 かっこ悪い。

 膝を伸ばすと、
 前につんのめり、
 大変危険です。
 そこで、腰を反らす。
 真っ直ぐになったように思う
 腹が出、腰が前方に出て、 
 膝は正中より前にある。
     
  
 


座位においても理屈は同様です。

勉強中の格好<下記の写真>を想像するとわかりやすいです。


座位においては、机の上での作業のため肩の前方に出てしまいます。

肩が前方に出て、肩が内旋し、首も前方に出てきます。

このときに、背中の猫背の上部のラインが目立ってきます。(後ろに凸)

そして、先生や両親などに「姿勢が悪い!!」と注意をうけますが、

腰も立位と同様に、

骨盤を前傾し腰を反らすことで、身体を真っ直ぐに見せかけます。


写真では解りにくいかもしれません。

この写真で解りづらい点が、実は・・・・・・・問題なのです。

一見、姿勢が良くなったとダマサレル!!のです。

腰の付け根のラインを良く見てください。・・・・・・・前に凸後ろに凹になっています。

まま立ち上がると、上記の最後の写真になります。


<椅子に座って机が前にあると思ってください。>

             実際は頭と肩ははもっと前方に位置します。

何も作業しない状態での、 
猫背の状態です。
机などの作業ではもっと肩が前に
出て首が前に行ってしまいます。
背中の上部のラインに注意!!
腰を反らすことで、
真っ直ぐになったとダマサレル。
腰のラインに注意!
 


当然、腰の後部椎間関節症が起こる。→腰椎の退行変性


ひどくなってくると胸椎も屈曲し、後弯が更新し(後ろに凸)→

胸郭が押しつぶされたようにグチャと押しつぶされたように身長が短くなる。

よく背中が後ろにでて丸くなったお年寄りを見かけるでしょ。

こうなると、腰を反らす(前に凸、後ろに凹)だけでも足りず、

膝も曲げた状態が続きます。

膝関節を伸ばすことができません。


症状としては、

首から肩、背中から腰のだるさ、上肢のシビレ感覚、はモチロンそれに加え、

腰、股関節・膝の痛み、下肢のシビレ感覚など

またお腹ポッコリ、便秘、下痢などの内臓の不調和


病名は、

変形性脊椎症による腰痛、腰椎ヘルニア、脊椎骨粗鬆症、圧迫性骨折、

脊柱側弯症、変形性股関節症、変形性膝関節症等など 

                                 更新 平成19年1月20日
                                 

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猫背を治すとこんな効用が!!


それでは、猫背を直せばどのような効用があるのか?

上記の症状や病気の予防は容易に想像できます。


演題は「美しく健康になろう!!」です。


● 美容上の効果

とにかく猫背自体はかっこ悪いでしょう。

猫背の改善は、鎖骨が水平になり、鎖骨の上にくぼみができ、鎖骨美人になります。

首のラインが美しく、顎のラインもスッキリします。

胸が張り、バストアップ、バストのトップも上がります。

下腹部が引っ込み、腰周りも締まってきます。

お尻が締まり、O脚の予防になります。

歩く姿が美しく、颯爽とした姿となります。


●心理的な効果

自信がみなぎった格好になります。

活発になり自然と元気が出てきます。

気持ちが落ち着きます。

勉強や物事に能動的・積極的になる。

健康に自信が出ます。


●治療上の効果

非常に治療に反応し、直りが早い

慢性化しづらい


●病気の予防

日常生活では背中の筋肉や首や肩の凝り、痛み、頭痛の予防。

寝違いをおこしにくくなる。肩の動きが良くなり50肩の予防など

腰を反らせた格好を改善すれば、腰痛の予防、繰り返し起こすギックリ腰の予防など

膝関節が伸びれば、変形性膝関節症の予防。

骨盤内臓器のトラブル生理痛や痔疾患の予防改善

お年を召された方の円背の予防。

胸郭が広がり呼吸が楽になり、呼吸器などの疾患の予防はモチロン

アレルギー性疾患の予防などにも有効です。

その他、イロイロ述べました、猫背が原因と思われる疾患の予防。


●最終的に

生き生きとした心の動きや豊かで健康で安定した生活に効果だあります。



どうですか?

「猫背を治そう!!」 と思いませんか?

今回はここまで。  更新 平成19年1月20日


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猫背の治し方(T)

一体何時ごろからだろうか

まだ骨格も筋肉などの未発達、発達途上の最中ごろかもしれない。

あるいは、軍隊式の「気おつけ!!」の姿勢をしてからかもしれない。

何十年も前から、首が先きか?腰が先か?はわかりませんが

長い年月を経過しています。

にもかかわらず私達の筋肉や骨格は充分に日常の生活にはそれほど

苦痛を感じなく過ごされていると思います。

たまに腰や肩が痛かったり、凝り感を覚えても、すぐ忘れたり、

数回の治療で治ってしまったりすることのほうが多いと思います。


なんと、偉大な関節、筋肉、軟部組織でしょう。

しかし時折、頑固に治療に抵抗し、慢性化した時に、

レントゲンやMRAの検査で、

たまたま変形していますよ、ヘルニアがありますよ、といわれた場合、

患者さんが写真をみた場合などは、てきめんです。

ますます頑固に治療に抵抗し、

「もう、私の腰や首や肩は治らない。」・・・・かも知れない

「あるいは手術しかない。」・・・・かもしれないと心の中で深く思い込み、

落胆し、頑固に治療に抵抗する場合を見かけます。

そして、それが大病院・有名病院であればあるほど顕著であります。

あなたはそんなことはありませんか?

そんな人を見かけませんか?

しかし・・・・・・・・・・・・


病院で確定診断された、そんなの多くがあきらめ気分で、

「鍼でもしようか?」「整体でも?」「整骨院でも?」、と私達のような治療院などの

治療を継続しているうちに、痛みが消え、普段どうりの生活を取り戻せたり、

あるいは、少しのエクササイズや、たまたま始めたウォ−キングなどで治ったり、

あるいは、何もしないでも時間とともに普通の生活に戻れたり・・・・・・・・・・・・・?

という話は何も珍しいことではなく、本当に多く聞きます。

ちなみにヘルニアなどを含む脊椎の手術を実施した人と手術しない人の、5年経過した人との
治癒率率は、ほとんど有意差がないという結果が報告されている。 このような文献は非常に多い。   
また手術を決定しているにもかかわらず、勝手にキャンセルした患者さんの、5年後の追跡調査をした結果、その患者さんのほとんどは、結局手術しないでも、痛みも無く健常者と変わらない、
日常生活を送っていたというユニークな論文もあります


当然絶対に手術しなければいけないケースもありますよ。


ほとんどの場合は痛みヤダルサなどの苦痛は取れますよ。

治療の日数は少しかかるかもしれませんが必ず取れます。

手術などになる人は5%ほどです。

是非危ない腰痛を参考にしてください。


そんな時に猫背を治そうと少しの努力をくわえていただければ早く治りますよ。


痛みや苦痛はほとんどのケースは保存療法で取れますよ。


さあ長年のクセやひずみを直そう。

治し方は簡単

猫背になる順序の逆をすればいいのです。

簡単でしょ?・・・・・・・しかし

イザやってみると大変難しいことがわかります。

つまり、長年に染み付いた姿勢のため過緊張しているために逆の動作が、

ウマクできないのです。

指導しながら、二人一組でやってみるとその時は意外とウマクできるのですが、

一人でやってみるとウマクできない場合が多いのです。


ポイントは、いかに上手に身体の不必要な緊張をはずせるかです。

一度ガチガチに固まった関節や関節周囲の筋肉等の緊張を緩めてから、

正常に戻すことができます。


そのための猫背を治すポイントは、


一度力を抜き、骨盤の下端を前に回転さすように一度前に身体を曲げて、

腰の腰椎5番を後ろに突き出すようにして曲げて行きます。

猫背の治し方(T)エクササイズにお進みください。  更新平成 19年1月27日


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猫背の治し方(U)

今までのお話から復習をしてみましょう。


簡単にまとめますと、


猫背の治し方

● 身体の縦の線を正しく治す。

たての自然なカーブを保つこと。

過剰な

腰の前に過剰なカーブ(前に凸、後ろに凹)

背中の胸椎の後ろに過剰なカーブ(後ろに凸)

首の前に過剰なカーブ特に首の上部(前に凸後ろに凹)

を治す。

自覚的には真っ直ぐの感覚。


次に

● 身体の横の線を正しく治す。

大雑把にはこの2点になります。


前回の治し方(T)は基本的に身体の縦の線の治し方になります。


今回の治し方(U)は身体の横の線の治し方。

よく通販で宣伝して、猫背矯正ベルトと称して販売しているのが横の線の矯正ですね。

肩を後ろにするのが売っているでしょ。アレです。



今回のポイントも,

猫背の人は、肩はモチロンですが、肩甲骨の周りが緊張して、

身体の前方の胸の筋肉まで硬く緊張して短縮しています。

まずは、この緊張を緩めることが、重要なのです。


前回でも少し述べているのでていますが、

ガチガチに凝り固まった身体はまず、リラックスさせることが重要です。

その後にキチンとした姿勢が出来上がります。

ポイント

1、肩、肩甲骨を上げるときは、

  ゆっくり動かし、緊張感を感じるところでストップし、その位置で脱力し、

  肩や肩甲骨の周囲に緊張が緩むのを自覚してください。

2、その位置からまたゆっくりと上げていきましょう。

  あ〜ら不思議簡単に上がっていきます。

  この動作の繰り返しを2〜3回繰り返す。

3、肩・肩甲骨を下げるときは、2、で上がりきった位置から、

  下がるところまで下げて、止まったところの位置で脱力、緊張が緩むこと自覚する。

  その位置からもう一度下げていきましょう。

  あ〜ら不思議まだ下がっていきます。

  この動作を2〜3回繰り返す。

4、肩を前・後ろに動かすとき、

肩甲骨の背骨に近い方の内側縁を軸にして動かすように心がけます。

(解剖学では肩甲骨の上の角、上角と、肩甲骨の一番下の角、下角というところを結んだ骨の端で縦の脊柱に近い内側の縁を内側縁といいます。)

観音開きという動かし方で、内側縁を軸にして前と後ろに開く感覚です。


まず、背筋のエクササイズ(僧帽筋・肩甲挙筋のエクササイズ)を見てください。 

少しニュアンスが違うでしょ。


今回は裸の写真ではアリマセンので見づらく、わかりづらい点も有りますので、

以上のこの四つのポイントを、必ず確認してから、

それでは、猫背の治し方(U)エクササイズにお進みください。  平成19年2月3日




猫背の治し方(V)

今回で一応、「美しく健康になろう!! 猫背を治そう!!」を終了します。


猫背を治すポイントの復習

1、身体の縦の線を治す。

骨盤の前傾を治し、

腰椎の過度の前弯(前に凸、後ろに凹)、

胸椎の過度の後弯(後ろに凸、円背)、

頚椎の過度の前弯(前に凸、後ろに凹)の矯正を目的とします。


2、身体の横の線を治す

肩甲骨の内側縁を観音開きにし、肩の前方移動の矯正。


いずれも座位で行いました。


今回は立位で行います。

立位と座位の目的の違いは?

立位での目的はシッカリと身体の縦の線を作る目的で行います。


動作を入れることで身体の体重をシッカリと重心線に落ち着かせる。

動作を入れることで仙骨と腸骨の関節をシッカリと正常に安定させる。

動作を入れることで膝、股関節、足関節までシッカリと正常に安定させる。

最後の身体の前傾姿勢で縦の線をキッチリと芯が入リます。

 つまり脊柱起立筋やお尻や大腿の後部の筋、頚部の筋を充実させる。

 また、頚椎の前弯(前に凸)は座位ではうまく矯正できない。

 身体の前傾姿勢で首を伸ばし前方を見る事で頚椎が矯正しやすい。

 
頚椎は背筋のエクササイズ(W)首エクササイズ8前弯の矯正はできますが、
 今回の前傾姿勢のエクササイズのほうが、身体の縦の芯を入れながら矯正が
 できる ので猫背を治すエクササイズとしては優れています。

実際やってみると解りますが、良い姿勢をジット静止状態を続けることは、
 非常に困難です。いろんな所にいイヤな緊張感が入り続きません。

 動作を入れることで容易になります。

 しかもシッカリと心地よい筋肉の緊張が身体全体に入ります。



縦の矯正は

まず壁を背にして立ってください。

猫背の人は、腰がかなり壁から離れてしまいます。

よく膝の治療で紹介されているエクササイズと似ています。

わたしが思っているには膝の痛みにも効果がありますが、、

むしろ腰痛に対しての方が早く確実な効果的な方法だと思っています。

簡単な慢性の腰痛ならコレだけでも改善します。

ヘルニアなや坐骨神経痛等の慢性の腰痛でお困りの人は、

是非コレだけでも毎日10回ほどしてください。

非常に効果があります。

是非、治療と併用してください。


それでは猫背の治し方(V)エクササイズにお進みください。 平成19年2月10日


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最後にこの猫背に身体の回旋が加わった姿勢が側弯になります。

原因がわからない、特発性側弯症にも今回の猫背の治し方(T)〜(V)は、

有効です。

軽い側弯ならコレだけでもかなり改善すると思います。

一度お試しください。

しかし、強度の側弯にはもう少し工夫が要ります。

いずれ特発性側弯症にも述べてみたいと思っています。


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                            大阪市東住吉区南田辺1−9−43
                                          おくだ鍼灸整骨院 奧田洋嗣

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治療院名

美しく健康になろう!!猫背を治そう!!猫背について様々の観点からお答えします。 おくだ鍼灸整骨院

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