変形性股関節を克服しよう!! 変形性股関節症について  大阪市東住吉区南田辺 おくだ鍼灸整骨院

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変形性股関節症の原因は?
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 寛骨臼の発育と成長
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変形性股関節症は
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はじめに
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股関節>

                 変形性股関節症について



                    はじめに



股関節についてでは主に股関節の構造や成長について述べました。

さて今回からは、変形性股関節症について



変形性股関節症とは?

一般な関節は、最低二つの関節体からなり、関節面は関節軟骨で被われています。

骨と骨の間には狭い間隙(関節腔)があり、その周囲は関節包で包まれています。

 関節包内は関節頭(凸面)、関節窩(凹面)とで構成されており、関節腔は滑液で満たされ


 凸面と凹面骨の表面が軟骨という弾力性のある骨で被われているのです。

さまざまな関節は、

この軟骨のおかげで、硬い骨同士が直接触れ合わずに、スムーズに動くことができます。

また荷重がかかりながら擦りあっても、摩耗せず、消耗に耐えてくれるのです。

 軟骨には3種類存在しています。
 
  ○硝子軟骨・・・最も多い軟骨で関節面などを保護しています。

  ○線維軟骨・・・膝の関節半月、関節円板などのように膠原繊維が多く含まれ、
            圧縮に対する抵抗力が強い。

  ○弾性軟骨・・・弾力線維が多く、弾力に富む軟骨で耳介や喉頭蓋の芯になっています。

膝関節などのように関節包の中に半月板という線維軟骨が特別に介在する場合もあります。

股関節は球関節であるために半月板がありません。


さて変形性股関節症に話を戻します。

 股関節は大腿骨頭と骨盤に存在する寛骨臼窩とで球関節を形成しています。

  股関節においては大腿骨頭が凸面と臼蓋が凹面になるのですね。

 そして、大腿骨頭(凸面)あるいは寛骨臼(凹面)の軟骨が磨り減ってしまい、

 その結果
 
 骨同士が互いに「こすれ合う」ために関節が変形してしまいます。

変形性股関節症は、

関節の軟骨が減少し、骨が変形してしまい結果的に股関節の形体が変形した状態から、

様々な病症を引き起こしてしまう病気ですね。

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変形性股関節症の原因は?

変形性膝関節症には一次性と二次性の股関節節症があります。

原因が分かっている変形性股関節症を、

二次性変形性股関節症あるいは続発性変形性股関節といいます。

日本においては、この二次性の変形性股関節症が80%を占めるといわれています。

しかも、

その90%以上が先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全によるものです。

その他にはケガやリウマチ、感染症などの何らかの病気が原因になります。


反対に明らかな原因が分かっていない変形性股関節症を、

一次性変形性股関節症あるいは特発性変形性股関節といいます。

欧米においては、この一次性の変形性股関節症が90%を占めるともいわれています。

加齢現象による関節軟骨の細胞が働かなくなるためだともいわれていますが、

本当の理由は分かっていないようです。

日本において変形性股関節症は、原因の分かっている二次性股関節症です。


変形性股関節症の大きな原因は、

1、臼蓋(きゅうがい)形成不全

 股関節の骨盤側の関節面の発育不全です。
 股関節の凸面と凹面の凹面である固定側の発育形成不全です。
 臼蓋はボール状を半分にしたおわんをさかさまにした様な形になっており、
 球状の大腿骨の頭を押さえている屋根になって、歩行するときには体重の
 5倍以上の力がかかります。

 臼蓋(きゅうがい)形成不全は発育が不十分で、この屋根が充分に作られていない、
 いびつな状態だったり、深さが足りずに浅かったりして、
 大腿骨頭を充分に包みこめない状態です。

 あとに述べる先天性股関節脱臼や成長期に臼蓋の発育が不十分な場合があります。

 したがって、股関節が動く時に骨頭が臼蓋の縁に引っかかったりして、

 集中的に負担がかかります

 そして、関節軟骨が磨り減っていきます。変形性股関節症へと進んでいきます。

 また臼蓋が大腿骨頭に対して相対的に小さく骨頭を支えられなくなってしまう

 場合もあります。

2、先天性股関節脱臼、あるいは股関節亜脱臼

 生まれつき、あるいは生後に股関節が外れていたり、股関節が外れかけた状態。

 臼蓋から骨頭が飛び出した状態です。あるいは飛び出しかけた状態です。

 適合性が悪くなった状態ですので大腿骨頭の変形が起り始めます。
 運動する側の球状の凸面の変形が始まるのですね。
 変形があると先ほどの関節軟骨の磨耗(まもう)が多くなり、磨り減ってきます。
 
このように変形性股関節症へと進んでいきます

1と2の原因は相互関係です。

 臼蓋形成不全から股関節脱臼になる場合もあります。
 股関節脱臼、亜脱臼からから臼蓋形成不全になる場合もあります。

股関節脱臼があるために臼蓋不全がおこったのか?

臼蓋不全があるために股関節脱臼が起こったのか?

どちらが先か?の論議があるのですが、

現在は先天性股関節脱臼、あるいは股関節亜脱臼が

原因によって、臼蓋形成不全になり将来先天性股関節症に発展するという説が有力です。

まあどちらも重要と思ってください。

 生後1週の股関節の肢位は、その将来を決定する影響力をもつともいわれています。

 最近は先天性股関節脱臼の予防が普及し、その頻度が減少しています。・・が

 乳幼児健診では1か月検診や3か月検診になります・・・・

 この時期になると、靭帯や筋が固くなったりして明確な判断が付きにくい場合もあり、
 発見も遅れ気味になり易い。

 そのために生後4週から6週で超音波検査を推奨される専門家も多い。

 家庭においては新生児の股関節の外旋位に保つオムツやおんぶの仕方は重要です。

 どちらにしても、先天性股関節症の発見と治療は早期に越したことはない。

 産婦人科、小児科、整形外科の医師の先生たちの協力が最も重要な時期です。


変形性股関節症は、

新生児の股関節の脱臼に臼外蓋不全に限らず、

その後の臼蓋や大腿骨頭・大腿骨頚部の発育・成長は非常に重要な原因になるのです。


もう一度言いますね。

生後1週の股関節の肢位は、その将来を決定する影響力をもつともいわれています。
最近は先天性股関節脱臼の予防が普及し、その頻度が減少しています。・・が
乳幼児健診では1か月検診や3か月検診になります・・・・
靭帯や筋が固くなったりして明確な判断が付きにくい場合もあり、発見も遅れ気味になり易い。
そのために生後4週から6週で超音波検査を推奨される専門家も多い。


このようにうまく連携治療がうまくいけば、

将来的には臼蓋形成不全や股関節脱臼による変形性股関節症は減少し、
高齢者の増加と生活の西欧化とあいまって、欧米のような一次性の変形性股関節症が
増加するかもしれませんが
・・・・・・・・・・・・・


少なくとも現状においては、

新生児における股関節脱臼や臼外蓋不全を患った人たちの予後における、

股関節を形成している臼蓋や大腿骨頭・大腿骨頚部の発育・成長がいかに重要か?

理解していただけると思います。

たとえ、正常な新生児であっても、その後の発育期や成長期において股関節の

臼蓋や大腿骨頭・大腿骨頚部の発育・成長が重要なことには変わりありません。


軟骨が減って、股関節の変形が始まるまで何か対処法はないのでしょうか?

もう一度
大腿骨頭の発育と成長(大腿骨頭・臼蓋・大腿骨頚部の発育・成長)を

お読みになってください。


次回は、どのようにして変形性股関節症の進行していくのでしょうか?


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変形性股関節症の病期の進行

将来、慌てないために是非お読みください。


進行の状況は主にレントゲンの画像診断によって、次の4段階に進行されているようです。

変形性股関節症の病期の分類

 1、前股関節症:股関節に変形はみられるが、関節軟骨は正常です。
           関節裂隙(関節のすきま)も正常です。

 2、初期股関節症:関節裂隙がわずかにせまくなり関節軟骨にも部分的な変性を認める。
             骨硬化も認められます。

 3、進行期股関節症:関節裂隙が明らかに狭くなり、関節軟骨は広範囲に変性・摩耗する。
             骨嚢胞(黒く抜けて空洞見える)が見られ、
             骨棘形成(骨の余計なトゲの出っ張り)も認められる。
             これらは臼蓋と大腿骨頭の両方もしくは片側にみられます。

 4、末期股関節症:関節裂隙がほぼ消失し、関節軟骨は摩耗しつくして失われる。
            骨の著しい変形がみられる。

末期股関節症にまで進行すると多くの場合股関節の拘縮もみられ、痛みの程度も強く

日常生活にも不便が生じるようです。

このように股関節の変形は、ゆっくりゆっくり進行していくのです。


何度も言いますが、日本人の80%が二次性の変形性股関節症であり、

その多くは(90%)は、先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全なのですから。

注意すべき点は、新生児に股関節脱臼を患い、整復治療されたとしても、

少なくとも小学校入学時、 Y軟骨が閉鎖する12歳ごろの中学校の入学時、

成人になる前の3回は必ず専門医の受診が必要です。

この、新生児から成長期における時期が最も重要なのですが、あまりにも無策です。

その理由

 2〜5歳でのCE角が15度以上あれば、その後はおおむね順調に増大し、

 8歳から12歳に大きくCE角が増大して最終的に正常になるという文献もあります

 つまり最低でも5,6歳時にCE角が15度以上あれば予後を注意しながら観察治療。

 もしも、5,6歳時に臼蓋形成不全が改善しない場合は、手術を行います。

 最も安全で普及している手術は骨盤骨切り術(ソルター手術)です。
 文献によると、長期成績も非常に優秀なようです。
 ただし、股関節亜脱臼の場合は単独手術はできないそうです。

ここまでは本当に、産婦人科、小児科、整形外科のお医者様の連携が必要ですね。


でも実際問題として、気づかない場合もあるようです。

これが臨床上問題ですね。

特に新生児の股関節脱臼の既往や治療歴のない場合は、たとえ臼蓋形成不全があっても、

痛みが出るまで自分の股関節に異常があることすら気づかない場合も多いのです。

若いうちは股関節の周囲の筋肉も丈夫だし、軟骨の摩耗も少ないために

大抵は40代で痛みが出現するようです。

臼蓋形成不全の程度が強い人や、過度のスポーツなどで負担をかけた人は

10代〜20代でも痛みが生じます。

またこの疾患は女性に多いことから、妊娠による体重増加や育児の負担などがきっかけで、

気づき発見される場合も多いようです。

一方で、臼蓋形成不全があっても度合いが軽い場合は、治療が必要な股関節症にまで
進行しないで済む人もいます。

また、前〜初期でも痛みが強い人もいれば、逆に末期に近くても痛みが殆どない人もいて、

症状は非常に様々
なのです。

これが変形性股関節の厄介といえば厄介だし必ずしも変形性股関節症が進行性?

とも言いきれないところですね。


一般的には、おかしいな?と気づいたときは、初期股関節症の場合が多いようです。

この時期に充分な対応が必要だと思っています。


多くのパターンは、

どうせ、変形性股関節症は進行性の病気だから・・・・・・・・・・・・いずれ手術と宣告され。

あきらめ、その結果は進行期股関節症→最終的に末期股関節症に至りその時期になって

保存療法?手術?などと慌ているうちに(失礼)結局、手術に至るパターンですね。


文献によると、
何らかの理由で手術を実施しなかった進行性、末期股関節症の30症例の股関節において

運動制限は認めらられるが疼痛は軽減し経過良好の14股関節が存在した。

これらの14例では

臼蓋上縁の骨棘が伸びて大腿骨頭外側部まで被っていた。あるいは

小転子と寛骨臼内下縁において新たな関節を形成していた。

股関節の荷重面の増大のため疼痛は軽減しますが、運動制限は残存します。

このように、たとえ進行性、末期股関節症の時期でも

皆さんの一人一人の生活の目的によっては手術をしなくても良い場合もあります。


あなたは、一体どのように対処しますか?

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変形性股関節の機能評価

日本整形外科学会股関節機能判定基準(JOA hip score)によると、

○疼痛(40点)

 40点 愁訴が全く無い
 30点 不定愁訴があるが痛みが無い
 20点 歩行時痛みがない。歩行開始時、長距離歩行後、疼痛を伴うことがある
 20点 自発痛は無い。歩行時疼痛はあるが短時間の休息で消退する。
 10点 自発痛が時々ある。歩行時疼痛はあるが、休息により軽快する。
  0点 持続する自発痛、または夜間痛がある。

○可動域(20点)

 屈曲120度以上はすべて12点
 外転30度以上はすべて8点
 関節角度を10度刻みとし、屈曲には1点、外転には2点を与えるる。

○歩行能力(20点)
 20点 長距離歩行、速足が可能、歩容は正常
 18点 長距離歩行、速足が可能だが軽度の跛行を伴うことがある
 15点 杖なしで30分または2kmの歩行が可能。跛行があるが、
      
日常生活にはほとんど支障が無い
 10点 杖なしで10-15分、または500mの歩行が可能。跛行がある。
     それ以上の場合1本杖が必要。
 5点 屋内活動はできるが屋外活動は困難。2本杖を必要とする
 0点 ほとんど歩行不

 
○日常生活動作(20点)

 1、腰掛け
 2、立ち仕事、家事
 3、しゃがみ込み立ち上がり
 4、階段の昇降
 5、車、バスなどの乗降

 各項目につき容易であれば4点、困難であれば2点、不能であれば0点


 左右各100点満点

以上の4項目から構成されています。

詳しくは日本整形外科学会股関節機能判定基準
をご覧ください。

あなたの股関節の機能は何点でしょうか?

この臨床評価基準は、特に統一された見解をもとに作成されているわけではありません。

皆さんが何点になるかは、一応参考にしてください。

何点以上が手術などと決められているわけではありません。

あくまでも股関節の機能の基準です。

他にも種々の基準が設けられています。

どのような股関節機能の基準でも「疼痛」が評価項目としてもっとも重要視されています。

可動域、歩行能力、日常動作については、それぞれの人生の目的で違ってきますね。


変形性股関節症における臨床的に重要点なのは、

疼痛が無い、あるいは軽減を前提として、股関節の機能の維持と改善が目的です。

まり治療、施術においては、

股関節の疼痛をいかにして軽減させ、股関節の可動性および支持性の確保をして

生活のクオリテーを上げることにつきます。



変形性股関節症における臨床評価で確認すべき点は、

○関節の形体による評価

 
れは前回のレントゲンの画像診断による病期の進行状況のほかに、

 レントゲンの計側として骨頭外方化指数(HLI)と骨頭上方化指数
(HVI)や

 前捻角の評価として理学的検査のRyder法はよく用いられています。

○疼痛の評価

○可動域の評価

○筋力の評価

以上が重要になってきます。


次回は項を改めてもっと身近な内容にしたいと思ってい、ます・・・・・・・が、

股関節について 股関節の構造と発育・成長について知ってください。

変形性膝関節症について 知っておいて欲しい内容です。

最低、以上の事柄は考慮して話を進めていきます。


次回から項を改め

変形性股関節症を心配されている皆さんに
です。



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