変形性股関節症を克服しよう!! 変形性股関節の保存的治療法について 大阪市東住吉区南田辺 おくだ鍼灸整骨院
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股関節>

              
 変形性股関節症の保存的治療法について



                   はじめに



私たちの施術は、保存療法になります。 当たり前ですが、薬物療法はできません。

私は、薬剤師でもありますが、処方箋を出せるわけでもありません。

お医者様の保存療法である薬物療法の大きな目的は、疼痛の消失あるいは軽減でした。


私たち柔道整復師あるいは鍼灸師の変形性股関節症に対する保存療法の目的は、

疼痛の軽減を前提として、股関節の機能の維持と改善が目的です。

そして最初の大きな目的は、やはり痛みの消失と軽減です。

これは、何も変形性股関節症に限った事ではありません。

関節あるいは骨格筋などの軟部組織の傷害や疾患あるいは運動障害などにおいて

疼痛の消失、軽減しながら各関節の機能回復に向かって段階的に施術するのは、

当たり前の治療方針になります。


この項目では、

薬物療法以外での保存療法についてアレコレ述べていきたいと思っています。

保存療法、施術においては、

第一の目的は、股関節の疼痛の消失あるいは軽減です。

第ニの目的は、、股関節の可動性および支持性の確保。

結果的に、股関節の機能の維持、改善による生活のクオリテーの改善です。


どのような治療法においても、コレダケ!!という手段はありません。

そして解剖や生理学などを無視した方法はありません。

もしあれば、その方法は危険です。



痛みについて、

疼痛の消失・軽減を目的とした施術は、変形性股関節症に限らずその他の各関節や

骨格筋の傷害や疾患および機能障害でも同様に重要です。

それは、痛みはさまざまな問題を引き起こすためです。


骨格筋系の痛みは、ほとんどが侵害刺激に反応する侵害受容器系の疼痛だと、

言われています。

侵害刺激には、生体内の化学的侵害刺激と生体外の機械的侵害刺激があります。

化学的侵害刺激には化学的受容器が反応します。

機械的侵害刺激には機械的受容器が反応します。

薬物療法は、組織の損傷や炎症によって生じるとされている

化学的物質であるプロスタグランンジンンやブラジニキニンなどが、

侵害刺激となって化学的受容器を刺激しているたにおきる痛みです。

薬物療法は化学的物質の生成を阻害するためでしたね。


疼痛は、なにも化学的侵害刺激だけではありません。

生体外の物理的な機械的な刺激に対して機械的受容器が反応しても痛みが生じます
 
外部からの侵害性機械的刺激、侵害性熱刺激、侵害性化学刺激などに反応

生体内の物理的な機械的な刺激対しても機械的受容器が反応して痛みが生じます。

 生体内の局所的圧力の上昇(関節腔内の圧力や筋内圧の上昇など)など



この痛みはどのように循環しているのでしょうか?

最も知られているのが痛みの悪循環です。

痛みの悪循環を例にしてみます。

 ○痛み→求心的に→中枢→遠心的に→自律神経の交感神経優位→血管運動の変化→

  血管収縮→局所の乏血→細胞組織の酸素不足→痛み物質の発生→侵害受容器→

  痛み→求心的に→中枢→・・・・・・・・・・・

 ○痛み→求心的に→中枢→遠心的に→自律神経の交感神経優位→筋緊張→

  局所の乏血→・・・細胞組織の酸素不足→痛み物質の発生→侵害受容器→

  痛み→求心的に→中枢→・・・・・・・・・・・・

 ○痛み→求心的に→中枢→遠心的に→副腎→交感神経優位→血管運動の変化→

  血管収縮→局所の乏血→細胞組織の酸素不足→痛み物質の発生→侵害受容器→

  痛み→求心的に→中枢→・・・・・・・・・・・


この場合では、侵害受容器は痛み物質(化学物質)に反応するので化学的受容器です。

生体内で生じた化学物質が侵害刺激となっているのですね。

筋緊張や局所の乏血なども機械的刺激刺激となって痛みをひきおこします。

この図は、臨床でも非常に有益なことを示唆しております。


侵害刺激になるのは何も、生体内の侵害刺激だけではありません。

生体外から加わる機械的刺激も侵害刺激になります。機械的受容器が反応します。

また当たり前のことなのですが、

股関節などの関節系、骨格筋系疾患では必ず外力が加わるわことになります。

運よく痛みが増悪しなくても、いつまでも軽減しないで、慢性化してしまえば、

力学的なストレスのみでなく精神的なストレスになってしまいますね。

このような状態は

外力(衝撃・損傷)、ストレス(不安・抑鬱・怒り)、習慣化・条件反射→交感神経緊張→

動脈の収縮→酸欠(虚血)→発痛物質→末梢性痛覚過敏→圧痛点などを引きおこします。

ますます痛みの悪循環が増悪してしまいますね。


もし、痛みを放置していると痛みの感受性つまり閾値が高くなってしまいます。

わずかの痛みや刺激でも痛みを感じることになります。

みなさんも経験していませんか? 痛みが痛みを増悪させるということになります。


まして、痛みが増悪し安静・臥床の状況が長期につづいてしまえば、

骨格筋系の障害として廃用委縮の問題が生じてきます。

これらは筋委縮や骨委縮につながります。


その他にもさまざまな問題もあります。

 さまざまな反射

 関連痛:痛みが筋膜などににつながった筋連結によて違うところに痛み。

 疼痛反射性筋委縮、

 廃用症候群:痛みが生じそうな行為に対して恐怖を抱くと、
         痛みが生じそうな場合や行動を避ける。
 
 疼痛行動:
痛みや苦痛から生じる観察可能な行動すべて
      苦悩により引き起こされる、言語的・非言語的表現、および
        痛みを回避するための行動
をおこす。

 慢性疼痛

 その他

このようにできるだけ早期に疼痛を消失することは臨床上非常に重要です。


もしお時間があれば、私のブログ関節はなぜ痛む?(Ⅰ~13)をお読みください

疼痛あるいは疼痛を除去する考えかたが良く理解されると思います。


変形性股関節症に対しても痛みの消失、軽減は治療において当たり前のこととなります。

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手技手法などの保存療法における痛み治療の目的

痛みの悪循環を断つ。

薬物療法の服薬の大きな目的は、痛み物質の生成を抑えるためでした。


でも、もう一度

痛みの悪循環のサイクルの中身をよ~~~~く検討してください。

痛みを抑えるのは、痛み物質の生成を抑えるのが唯一の方法ではありません。

矢印のサイクルを何処かで遮断し、次に進めないようようにすればいいのです。


考えられる基本になる手技・手法の目的は、

 ○求心性神経の遮断。

 ○交感神経優位を遮断。

 ○筋緊張を遮断。

 ○血管収縮を遮断。

 ○細胞組織の酸素不足を遮断。

 ○痛み物質の発生を抑制する。

 ○侵害受容器の働きを抑制する。

 ○遠心性神経の遮断。

すべてが関連性を持っているのですが保存療法としての、痛みの治療においては、

すべて一度にではなく、その場その時の状況において目的に合わせた手技・手法を

タイムリーに一つ一つ実行していけばいいのです。



ただしできうる限り、痛みを与えないように行うことが必要なことは当然です。

不必要な疼痛を与えることは、

治療としての手技・手法が痛みの悪循環を再び、ひきおこす原因にもなります。


当然、これらの目的で処方されている薬物も存在しています。

ただし、変形性股関節症をはじめとする関節の痛みの治療薬として実際に服用する

薬物療法としての本流、主流ではありません。

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アイシングと温熱療法

保存療法でよく行われている温熱療法。

 マイクロウエーブ、遠赤外線、ホットパックなど患部を温めて血行を良くする目的。

 以上の目的で行われています。

<保存療法>

患部の股関節の痛みが消失してしまった状態であったり、

筋肉が委縮してしまって関節の痛みもなく筋力がなく麻痺してしまった状態であれば、

股関節部の患部を積極的に温めて血行を良くする温熱療法も良い方法だと思います。

痛みの軽減などの目的や患部の血行促進の目的では、

実際は患部を直接温熱しないで、遠隔部である末梢部を温める方が効果的であるし、

身体に心気持ち良い温熱療法は、副交感神経優位に働くので効果的でもあります。

このような目的で大いに利用すればいいでしょう。


しかし、実際の変形性股関節症における

鎮痛・消炎効果を目的として、あるいは軟骨破壊の防止としての効果の目的としては、

当院では、直接患部に対する温熱療法は少々疑問に思っています。


股関節の疼痛が、特に夜間痛あるいは自発痛がある場合。

歩行痛あるいは長時間の歩行後の疼痛がある場合。

当院においては、

治療において、患部である股関節をワザワザ積極的に温めることは禁止しています。

このことは何も股関節に限ったことではなく、膝関節であっても、肩、腰などの

各関節部においても同様です。


ではどうするか?・・・・このHPを読まれている方はよくご存じでしょう。 また始まった?

疼痛のある患部の関節は冷却です。

一般的にはアイシングですね。


変形性股関節症のアイシングを行う部位は、

股関節を構成する、大腿骨大腿骨頭周囲とできれば腰の上部の2か所です。

本当は太ももの鼠径部のやや下部周囲をアイシングをしたいのですが、

この部分は身体が冷えすぎるので安全のために禁止しています。


特に夜間痛や自発痛のある場合は、積極的に一日に何回でもアイシングしてください。

とにかく痛い。じっとしていても痛い。夜間痛もある。

こんな時は、

お医者様のお薬特に坐薬を使っていただいて併用してくださってもかまいません。

プラス、アイシングを必ず一日に何回も実施してください。


そして治療とアイシングによって自発痛が消失し、

歩行時の痛みに減少すれば一日二回ほどに減らしてアイシングを実施してください。

痛みが軽減し、長時間歩行後の痛みの場合は一日一回ほどのアイシングで十分でしょう。

治療以外の方法としてのアイシングの処置は、ご家庭で毎日可能です。

毎日服薬する鎮痛消炎剤による副作用もなく、効果もそれ以上だと思っています。


アイシングについては、ブログでくわしく述べています。

全で効果的なアイシングを行うためには、次の三項目は是非熟読してください。

アイシングの効果・効用などについて

安全なアイシングの方法と注意点

アイシングの効果的な時間

その他にも湿布の疑問やアイシングを含め温熱療法などの疑問が解決されると思います。


患部の保温と温熱と冷却、身体の保温と患部の冷却は意味が違います。

よく理解と区分をして欲しいところです。


ご家庭でアイシングだけ行なえば良いという意味でjはありません。

ご家庭でお医者様のお薬を服薬する場合でも必ず治療を続けられるように、

治療とアイシングを効果的にお続けください。

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運動療法について

股関節を支える筋群をきたえることで、痛みを軽減したり、変形の進行を予防する目的

で行われています。

プール歩行をはじめとする各種のエクササイズ
 
とくにエアロバイク(自転車こぎ)が多く実施されているようです。


しかし、いかがでしょうか?

確かに非常に重要な項目です。

私のHPでもいろいろと各種の基本となるエクササイズを述べています。


この運動療法にも注意して欲しいことがあります。

治療でも同様ですが、絶対に痛み与えてはいけません。

痛いのを我慢して、無理に行ってはいけません。 決してイケマセン。

これも重要なのですが、必ず治療と並行して実施してください。

その人の股関節の状態を観察しながらのリアルタイム治療が必要なことと同様に

リアルタイムな運動療法である訓練が必要なことは当たり前です。

訓練の量の加減、方法の変更、時と場合によっては中止等もあるのは当然です。

そして、重要なことは、

訓練は必ず筋肉や関節包が弛緩した状態で実施をするべきなのです。

硬い、あるいは短縮した筋や関節包をいくら鍛錬しても悲鳴をあげるばかりです。

疼痛の増悪を招くばかりでなく運動療法での目的である、関節の機能回復あるいは

機能維持の効果を得ることはほぼ不可能でしょう。

このことは股関節に限らず傷害関節一般に通用する事実です。


そして、運動療法は、本来あまり一生懸命する必要はありません。

皆さんはスポーツ選手ではないのです。

怪我を隠し通して仕事や生活を続けることは全く必要は無いはずです。

記録の更新の必要もないはずです。

そして、運動療法というと筋力の鍛錬・強化のみがクロズーアップされますが、

関節包の滑膜や関節軟骨の代謝・恒常性の維持も考慮してください。


傷んだ股関節と通常の生活を長~~~く付き合っていくことが目的だと思います。

痛みの無い生活あるいは手術をなんとか避けたい・・・・という人がほとんどでは?


一人で続けることがで、き安全で効果的な結果のでる訓練は、

歩行訓練(ウォーキング )です。 

二本足で歩くという行為は、

股関節のみなく、抗重力筋を含め四肢・体幹の関節や筋の運動など総合運動です。


筋力鍛錬の効果に目が行きがちですが、関節面での効果も訓練には必要です。

プール歩行も浮力を利用した安全で優れ方法なのですが、関節の軟骨基質の代謝更新、

恒常性の維持に軟骨面に、荷重プラス重力という圧力をかけることが訓練に必要です。

その点においては、プール歩行はやや不満が残ります。

プール歩行のもう1点の不満は、どうしても上肢帯の運動が制限されることです。

二本足歩行(ウォーキング)における上肢の運動は、

抗重力位においては姿勢維持(バランス)、推進力、衝撃の吸収、体重支持などなど、

様々な活動にかかわっており、非常に重要な要素なのです。


もし介助の必要がなくプールのある施設まで、自分自身で通える股関節の能力および

その時間があれば、歩行訓練が最も簡単であり効果的な訓練です。


単純に「歩く」という行為のウオーキングですが

それでもさまざまな注意点はあります。

ここでは一つだけお伝えします。

 関節面にガッツン、ガッツンという衝撃を与えずにゆっくり滑らかに歩行すること。

 これは関節運動の訓練における基本の基本です。

 関節の軟骨基質の代謝更新や恒常性の維持に非常に有益な行為です。

 その他は、 ウオーキングの最低限のルール 是非お読みください。

そして訓練が終わった後は必ずアイシングを実施してください!!


訓練後のアイシングは必至です。

股関節の訓練に限らず、傷害関節などの訓練をする場合は訓練後における

傷害関節部である局所のアイシングは、絶対に必要不可欠事項です!!

軟骨組織を含めた周囲の軟部組織の生理機構を考慮すれば当然の行為です。

それにも拘らず、どうもこの辺を皆さん理解されていないようです。

訓練で傷害関節あるいは周囲の軟部組織を痛めて、リバウンドさせてはイケマセン。


それでも、歩く(ウォーキング)のは不安だ。 恐ろしい!! という方のために、

最低限度の運動療法を教えておきます。

人間の基本は二足歩行ですので、立位での訓練です。

この方法も覚えておいて損はないでしょう。

また立つことがやっとの状態ですが・・・・という方もいるでしょう。


この場合は歩行しないで、要は立位で歩行の格好の動作を繰り返すのです。

 ○何かを支えにして(柱でも椅子でも身体の横にして上肢で支えてください。

 ○片方の脚を前方に、反対の脚は後方におく、後方の脚の膝はやや曲っています。

 ○前方の脚の踵からゆっくり体重を載せていき足底全体、指先までと順次に

  ゆっくりと体重をかけていきます。

 ○脚が地面と直線上になったときに足底に完全に体重がかるようにします。

 ○反対側の後方の脚は、膝が屈曲しながら踵から指先に移動します。

 ○要は、歩行の途中をゆっくりと再現しているのですね。

 ○元に戻って、ゆっくり5回ほどつづけます。

 ○今度は前方の脚と後方の脚を反対にし、同様に5回ほど続ける。

このときの注意点として、

足は並行にし前後の足が一直線上に並行になるようにし、お尻を閉め、骨盤と両肩が

水平になるように、身体が左右上下になるべくブレないようにしてください。

このようにすれば全く衝撃もなく股関節を含めた下肢の筋や腹筋や脊柱起立筋あるいは

関節面の加重負荷運動にもなります。


ただし歩行訓練(ウォーキング)のように、

この運動では骨盤を含めた腰椎、体幹、上肢帯の運動はほとんどありません。

効果は明らかに歩行訓練よりは劣りますが、二本足で立つ最初の訓練として

優れており安全な訓練です。焦らないでゆっくり続けてください。

立つのがやっとの方は、この方法でも途中に痛んだりすれば、中止してください。

無理はダメですよ。

歩行後や訓練の後には、必ず股関節のアイシングを実行してください。

以上を必死にならずに毎日必ずお続けください。


その他の腸腰筋、殿筋群などなど、個々の運動療法については、皆さんの股関節の

状態に応じ、治療をしていただいている先生に指導してもらってください。

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可動域の改善

股関節症の病期の進行とともに、大腿骨頭が前外上方に移動し後内下方の骨棘が改正され

骨頭は下内後方から上外前方に向かう楕円形に変形していきます。

そのために股関節は屈曲・外旋・内転位を呈しやすくなってきます。

結局この肢位は、

関節包が弛緩し関節腔内の圧力を減少させている疼痛回避肢位になります。

病期が進行するに従って可動域が制限され回旋制限が最も著しくなる。

最も楽である股関節の屈曲・外旋・内転位で拘縮してしまうわけですね。


この意味でも、疼痛をなるべき早期に減少させることは非常に重要です。


次に、可動域の改善のためには、

可動域制限をひきおこす原因である、制限因子を考慮します。

可動域の制限している制限因子は

○屈曲 (股関節の屈曲の可動域は膝関節の肢位に依存しています。)

 大腿と体幹腹部の接触ですが、

 膝関節の伸展位では、ハムストリングスの緊張により自動的には90度、他動で120度

 膝関節の屈曲位では、ハムストリングスが弛緩するので、自動的には120度、他動140度

 両股関節を同時に屈曲すると、腰椎が後湾し骨盤の運動が伴い、大腿前面が体幹の

 腹部に接触するまで屈曲するように見えます。(代償運動を伴うため)

○伸展 (伸展の可動域も膝関節の肢位に依存しています。)

 腸骨大腿靭帯およびすべての靭帯

 股関節屈筋群の緊張

 股関節の自動的伸展は約10度と少ない。

 膝関節の伸展位では約20度です。
 
 過度の過伸展は骨盤の回旋と大腿骨の外旋を伴うためです。(代償運動を伴うため)

○外転

 靭帯と内転筋群の緊張

○内転

 対側の下肢

 坐骨大腿靭帯の緊張

○内旋

 外旋筋の緊張、股関節屈曲位では坐骨大腿靭帯 伸展位では腸骨大腿靭帯の緊張

○外旋

 内旋筋群の緊張 腸骨大腿靭帯の緊張

股関節屈曲位においては靭帯が緩むために、内旋・外旋ともに可動域は大きくなります。


参考までに、股関節の運動筋、運動量の大きい順にのべます。

 屈曲:大腿直筋、腸腰筋、大腿筋膜張筋、補助筋は縫工筋、内転筋群など
     
     有名な腸腰筋は純正な股関節の屈曲筋になります。

 伸展:大殿筋(走行などで非常に強力に作用するが、通常歩行で作用はわずかです。)
     大内転筋、半膜様筋、中殿筋

 内転筋:大内転筋、大殿筋、長・短内転筋
      内転筋は屈伸と外旋に対しても一定の役割を果たします。
      大内転筋の下部は内旋筋として作用しています。

 外転筋:半膜様筋、中殿筋、大腿筋膜張筋、大殿筋、大腿直筋
      
      有名な中殿筋、小殿筋はむしろ骨盤の水平方向の安定機能に重要。

 内旋筋:中殿筋(前方線維束)、小殿筋

 外旋筋:小殿筋、大腿筋膜超勤、中殿筋、大殿筋腸腰筋、
      外旋6筋(梨状筋、内閉鎖筋、大腿方形筋、外閉鎖筋、上・下双子筋)

次に

長期に楽な股関節の姿勢(股関節の屈曲、内転、外旋位)を取るために、

股関節の屈曲筋の短縮、内転筋の短縮、外旋筋の短縮する傾向が強く働きます。

これらの筋は、身体の深部に多く存在しております。

これらの筋を十分に正常化することが重要です。


短縮した筋にはストレッチが有効とされています。

 このストレッチも筋肉の運動療法と同様で、

 必ず短縮した筋の治療をされてから行ってください。

 非常に身体の深部に存在する筋が短縮しして硬くなり伸長しずらい場合が多い。

 (腸腰筋の大・小殿筋や梨状筋のストレッチや運動療法は有名ですね。)

 そして、これらの深部筋をターゲットとした場合は、

 通常のストレッチのみでは、 表層筋や周囲の筋あるいは拮抗筋などが邪魔をしてしまい、

 目的とした短縮筋に効果が及ばないばかりか、無理な必要以上の張力がかかり易く

 結局は関係の無い筋まで痛めてしまう場合が多い。


最近ストレッチは、有効か無効かとの論議がありますが、これは運動療法も同様で

重要なのは、目的の筋の緊張をまず弛緩させてから行って初めて有効な行為なのです。

単純に、「筋のトレーニング」と「治療を目的とした各種の運動療法」と勘違いしなように。


その治療の方法は様々存在していますので、強い疼痛を与えない方法で、

目的とする短縮した筋を緩めてくもらってください。

そして、短縮し固くなってしまった筋が緩むことによって筋は十分な力が発揮できるし、

ストレッチの筋の伸長作用を十分に発揮することができるのです。


次に、

骨の変形によてできたエンドポイント(骨と骨がぶつかってそれ以上いかない点)があれば、

それ以上の可動域の改善は見込まれません。


このようなときは、

股関節以外の関節の動きによる代償運動あるいは代償筋を利用することによって

股関節の可動域あるいは運動能力を促進、スムーズにすることが重要です。


以上のように、

可動域の改善は時間がかかりますが、変形の進行を防止するためも役立ちますが、

日常生活の改善には非常に重要になります。

長期的な治療および皆さんの努力が必要になります。


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治療の基本的な考えと対処法

治療・施術には非常に多くの手段があります。

そのようは方法を一つ一つ述べてもあまり意味がありません。

○○法が最も素晴らしい!!○○法が最も効く・・・・・という狭い考えは成り立ちません。

このような考えは、むしろ非常に危険です!!

疼痛の軽減や変形の進行の防止、可動域の拡大や生活機能の改善などなど

その場その時の目的に応じた臨機応変なリアルタイムな治療・施術が必要です。

これらは何も、変形性股関節症あるいは股関節の疾患に限定していません。

すべての関節の傷害や疾患に共通する基本的な考え方です。


治療・施術の基本的な目的および何を目的にアプローチするか?を述べていきます。

 ○求心性・遠心性神経の経路を遮断する→自律神経節に対するアプローチ

 ○交感神経優位を遮断→血管収縮や酸素不足を遮断→副交感神経優位にアプローチ

  血管収縮や酸素不足を遮断→副交感神経優位にするアプローチ
 
 ○各神経根に対する神経刺激→各支配神経支配域に対するアプローチ

 ○機械的侵害器の働きを抑制→固有受容器に対するアプローチ

 ○炎症・腫脹の軽減および痛み物質発生の抑制→アイシングなど

 ○筋緊張の消失→筋スパズムを除去に対応するアプローチ

 ○筋硬結の除去→筋硬結に対する直接・間接的アプローチ

 ○筋膜内圧・関節内圧の軽減→浅層・深層リンパに対するアプローチ

 ○筋委縮・筋短縮。→筋膜に対する直接的アプローチや筋反射を利用したアプローチなど

 ○関節包や靭帯の緊張。→固有受容器に対するアプローチ。

 ○代償性運動の促進。→肩甲帯、脊椎、骨盤などの可動域拡大のアプローチ

 ○筋力が出しづらい。→筋・腱移行部に対する直接的アプローチ、

 ○筋力をつける。→これは運動療しかありません。

             本人の持続的な努力が必要です。

             目的にしたがって気長に無理なく続けてください。

 ○その他→その他の目的に合ったアプローチ


今まで述べた事項にたいしておおざっぱに述べてみました。

どうでしょうか?

一つの手技で全ての目的に対してアプローチできるわけがありません。

また全てのアプローチを一回の治療・施術で、できるわけでもありませんね。

その他にも様々なアプローチがあるでしょう。


もしお時間があれば、私のブログ関節はなぜ痛む?(Ⅰ~13)をお読みください

疼痛あるいは疼痛を除去する考えかたが良く理解されると思います。


皆さんが、治療・施術されている先生を信頼し、その場その時の目的に応じたリアルタイムな

アプローチ法での治療・施術を提供していただくことを望みます。


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