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<膝関節>
外傷性の膝関節の疾患
はじめに
膝関節の疾患においては、単純に加齢による変形性膝関節症。
単純に外傷による膝関節の疾患を分類することは膝関節の構造上難しいし、
臨床上それほど有益とは思えません。
最初は、単純に外傷性が原因での膝関節の疾患を発症する場合もあるでしょう。
しかし、加齢とともにその古傷が起因となって変形性膝関節症に進行したり、
変形性膝関節症のために、いとも簡単に外傷性の膝関節の疾患が発症したり、
さまざまな場合があるとは思います。
したがってこの項目の各論では簡単に述べています。
さらに詳しく知りたい方は→膝関節の傷害の項目で述べています。
1、内側側副靭帯損傷
側副靭帯は膝関節の横へのズレをコントロールする働きがあります。
膝関節の内側部を安定させているのが、内側側副靭帯です。
スキーなどで膝関節を捻った際には、たいていこの靭帯に損傷が起こります。
膝関節の内側にX字になるように力が加わって傷ついたり、切れたりします。
膝関節の内側部がひどく痛み、歩くと膝に力が入りにくくなります。
保存療法でほぼ治癒します。
重症はギプス固定になってしまいます。
非常に稀ですが、靭帯が関節の中に入り込むような形で切れてしまう場合があります。
その場合は手術の適応になってしまいます。
もっと詳しく知る→○膝の傷害 ○膝関節の靭帯の損傷総論
○内側側副靭帯損傷各論
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2、外側側副靭帯損傷
内側の靭帯に比べて動きが良いために、普段の生活はもちろん、スポーツなどでも、
滅多に切れることはありません。
交通事故のような、非常に強い外力が加わった場合に傷害されます。
もっと詳しく知る。→○膝の傷害 ○膝関節の靭帯の損傷総論
○外側側副靭帯各論
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前十字靱帯損傷
膝関節の動きを前後の運動を安定させている働きに、前十字靱帯と後十字靭帯があります。
前十字靭帯は膝関節の脛骨の前方へのズレを安定させている靭帯です。
日常生活において、踏んばる、着地する、急に止まる、方向を変える、ジャンプをしたりする
動作において重要な働きを果たしています。
またこれらの動作の多い、バスケットボールやバレーボールなどのスポーツ愛好者の女性に
多く傷害されるようです。
このような動作をしているとき、膝関節に「バキィッ」という音がして何かが切れたように、
感じたら、前十字靭帯が傷害され、切れている場合が多い。
その直後から、ほとんど歩くことができなくなり、膝関節が腫れていきます。
膝関節の関節内で出血している証拠です。
病院で早く膝関節内穿刺をしていただくことが重要です。
関節穿刺のあとに、歩行することができても、膝関節には力が入らず、なんとなく不安定
な感じがすると思います。
安静、ギプス固定最低3週間が必要ですが、MRIなどで検査し完全断裂かどうかを調べ、
場合によっては手術です。
靭帯再腱手術術後は6か月〜1年はスポーツはできません。
もっと詳しく知る→○膝の傷害 ○膝関節の靭帯の損傷総論
○前十字靭帯損傷各論
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後十字靭帯損傷
後十字靭帯は膝関節の脛骨の後方へのズレを制御している靭帯です。
滅多にないといわれているのですが、
われわれ柔道整復師は前十字靭帯の受傷直後を診る場合よりはるかに
後十字靭帯の損傷を見る機会のほうが多いようです。
自転車の転倒時に膝関節を強く打ちつけたり、柔道で膝関節を直撃したりしすり場合が多い。
歩行も可能です。
膝関節の裏が痛み、軽い内出血など場見られる場合があります。
前十字靭帯に比較して症状が軽い。
そのため、われわれのような柔道整復師が診る場合が多い。
保存療法の装具療法が一般的です
もっと詳しく知る。→○膝の傷害 ○膝関節の靭帯の損傷総論
○後十字靭帯損傷各論
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半月板損傷
単独損傷
複合損傷
の2種類があります。
前十字靭帯が切れた時に靭帯が緩んでしまい、「ガクッ」と膝関節がズレます。
このズレのために普通では1センチ程度しか動かない膝関節腔内の半月板というガラス軟骨が
余計な動きを強要されて、傷ついてしまいます。
この場合に、半月板が大きく切れて、痛みを伴います。
階段を降りるときや膝関節を捻じったり曲げたりした時に痛みを感じます。
欠けた半月板が膝関節で挟まって、膝のなかで「コリッ」という音がしたり、
何かが挟まったような違和感を感じて、膝関節が伸びなくなる。(クリック音、ロッキング症状)
歩いているときや階段や坂道の下りで「ガクッ」と感じ、膝関節の力が急に抜けてしまったり、
膝関節を曲げるとギシギシとして滑らかさがなくなる。(膝折れ現象)
膝関節の半月板には内側半月板と外側半月板があります。
損傷は内側半月板損傷の方が多いですが、外側半月板損傷も稀にまられます
もっと詳しく知る→半月板損傷
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半月板損傷の治療は?
半月板の外側の3分の1の部分には、いくらかの血液が流れていますので、
再生する可能性があります。
しかし、
半月板の中心部に近い部分は関節液から栄養を取り込んでいます。
この部分が切れた場合はたとえ手術で縫い合わせても再生できません。
したがってどうしても痛みが消失しない場合は、部分切除を行います。
つまり、
関節内視鏡での膝関節半月板の切除になってしまいます。
幸いに断裂部位が膝関節半月板の周辺部位の場合は縫合手術をする場合もあります。
膝関節のMRIの検査で診断が決定されます。
もっと詳しく知る→半月板損傷
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オスグッド病(オスグッド、シュラッター)
10代前半で、ジャンプやランニングやキックの多いスポーツしている
骨の発育期にある子供が急に膝関節の痛みを訴えればたいていこのオスグッッド病です
膝蓋骨の下にある脛骨の前面が少し飛び出しています。
骨の急激な成長に筋肉の成長が追い付かないために、
筋肉が付着しているところの骨が引っ張られて、余分な骨が飛び出したものです。
そのためにこれを取り巻いている骨膜が引っ張られて痛みが生じるのです。
この部分が剥離して骨折する場合があります。(剥離骨折)
2〜3か月はスポ^−ツは禁止してください。
もっと詳しく知る→オスグッドシュラッター病
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膝蓋靭帯炎・・・膝関節のお皿の下の端の痛み
ジャンパー膝と呼ばれているように、ジャンプをすることの多いスポーツ
たとえば、バレーボール、バスケットボール、サッカーなどの選手に多く発症する。
特徴的なのは、
練習などの最初は痛みを感じますが、温まってほぐれてくると痛みが軽減します。
もっと詳しく知る→ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)
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腸脛靭帯炎(ランナー膝)
膝関節の外側の痛み
ランニングなどで大腿骨の外側の骨とスジ・腱が、繰り返しおこる摩擦のために
腸脛靭帯という腱に炎症を起こしたために発症します。
O脚の人に比較的多く発症します。
もっと詳しく知る→腸脛靭帯炎(ランナー膝)
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鵞足炎・・・・膝関節の内側の痛み
太ももの後ろにある筋肉のうち、半腱様筋、薄筋、縫工筋の3つの筋肉が、
脛骨の上の内側で付着しています。
この部分のスジ・腱がガチョウの足(鵞鳥の足)のように広がって付着しているので、
鵞足と呼んでいます。
この腱が使いすぎによって炎症をおこし、脛骨の上方の内側の膝関節が痛みます。
X脚の人に多く発症するといわれています。
もっと詳しく知る→鵞足炎
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膝関節に関する訴えは、高齢化時代に突入し最近非常に多くなっています。
<膝関節の痛み>について
<変形性膝関節症>について
<膝関節に対する質問と対処法>について
<おもな膝関節の疾患>について
<膝関節に多い外傷>について
<膝関節のエクササイズ>について
シリーズに分けて膝関節について説明しています。
膝関節の痛みにお困りの、あ・な・た、膝関節のさまざまな症状に不安な、あ・な・た。
過去を見直し、現在をいかに対処し、将来をいかに迎えるか?
一度真剣に考えてみましょう!!
キット、ヒントが見つかると思います。
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