変形性膝関節症(膝OA)を克服しよう!! 変形性膝関節症克服のポイント 大阪市東住吉区南田辺 おくだ鍼灸整骨院
治療院名

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 変形性膝関節症を克服しよう!!
  変形性膝関節症(膝OA)を
      克服するポイント
ポイント1
消失、減少した軟骨を目標にしない
 ポイント2
関節穿刺について
関節穿刺後確認すべき点
ポイント3 
関節穿刺後スグ実施すべき事
 ポイント4
膝関節の疼痛を理解し、変化を知る
 ポイント5
組織内圧を減圧させよう
 ポイント6
筋・筋膜の機能異常に対応する
 ポイント7
神経系の機能に対応する
 ポイント8
運動療法を実施する
 ポイント9
効果的にトレーニングを行う
 ポイント10
良い姿勢を作るため 歩こう!!
ポイント11 
変形性膝関節症を克服する。
最後のポイント



 変形性膝関節症(膝OA)の克服
 変形性膝関節症(膝OA)と
膝の人工関節全置換術について
 はじめに
変形性膝関節症(膝OA)で
知っておいてほしいこと
なぜ?膝の人工関節全置換術が
増加しているのか?
 膝の人工関節全置換術は万能か?
膝の人工関節全置換術の
早期手術実施について
 


 変形性膝関節症を克服しよう!!
 膝関節の構造を知ろう!!
 膝関節の基本的構造
 膝関節の構造の特長
 <1>膝関節の関節面は?
 <2>膝関節面の運動は?
<3>膝関節を支持する靭帯
 <4>膝関節を安定さす筋肉
<5>膝関節伸展機構
膝蓋骨ー大腿四頭筋
<6>膝の関節腔 


 変形性膝関節症を克服する
はじめに
 ロコモーションチェックの実施
疼痛を鎮静化させる 
 膝関節周囲の浸出液を
減少・消失させる。
 関節水腫および滑液包と
関節穿刺
 膝関節が十分伸展できますか?
 内側広筋に注意しよう!!
 姿勢(円背)に注意しよう!!




<変形性膝関節症(膝OA)を克服しよう!!>

               変形性膝関節症(膝OA)を克服するポイント



                   はじめに



膝関節、特に変形性膝関節症(膝OA)については非常に多くを述べました。

実際はもっともっと述べたいのですが、いずれ私のブログで膝関節についても

詳しく述べることだと思います。

このHPでは、重要点、是非知っていただきたい事を主にのべました。

もし、あなたが本当に変形性膝関節症(膝OA)を克服したいならば・・・・・・・・・・・・・

最小限、このHPに書いてある事柄を理解し実施して欲しいです。

どのような疾患においてもスグに治る? コレだけで治る?・・・・なんてことは、

あまりにも無責任の極みです。

そして、最後に注意点などを含めてまとめたいと思います。

是非
実行されて変形性膝関節症(OA)を克服してください。




★ポイント1

消失あるいは減少した硝子軟骨を治療の目標としない。


失った硝子軟骨を取り戻す。

この考えは、捨てましょう!!

残念ながら一度消失した硝子軟骨が再生することはありません。

この考えがある限り、現状では変形性膝関節症(膝OA)を克服できません。


軟骨移植も研究されていますが、臨床に実用されるのはまだまだ先の話です。

人工関節にしても結局はこの考えの範疇ですね。

いくら軟骨面のみを丈夫な人工物でも、周囲の靭帯、腱、筋、骨などは自前です。

この考えがある限り結局は人工関節置換術のお世話になるでしょう。


また軟骨成分をいくら口から接取しようとも消失した硝子軟骨には再生しません。


ちなみにテレビの番組で面白いたとえ話しをされていたお医者様がいました。

「軟骨の成分」を飲用して、「軟骨が増える」というならば、

「髪の毛」食べれば、「髪の毛」がふさふさになることと同じで、

はげの人に、髪の毛を食べれば髪の毛が増えるのと同じ理論で全くナンセンス!!。

と一刀両断されていました。

冷静に考えれば誰でもわかることですね。

「髪の毛を食べても, 消失した髪の毛は戻らないでしょう!!」・・・当たり前。

「軟骨成分をいくら食べても、消失した軟骨は戻らない!!」・・・・・・当たり前。

確かに、 そうですね。

髪の毛の成分を口にしたとして毛は、 生えて来きませんよね。

其れと同じ様に軟骨の成分を胃・腸で消化したとしても軟骨には為らないという事です。


この意味は

軟骨成分のコラーゲンやコンドロイチンなどを多量に飲用しても結局は、

全てアミノ酸の分子にまでに分解されます。

その分解されたアミノ酸分子が再び様々ののタンパク質に合成されるのです。

したがって、

服用した軟骨成分が全てコラーゲンなどに再生するわけではありません。

しかも、

都合良く、一度消失した膝関節の硝子軟骨のみに再生するわけでもない。

加えて、膝関節の硝子軟骨のみではなくどのような関節でもおなじです。

一度変性した硝子軟骨は、再び硝子軟骨になることはない。

・・・・・・・・・・と言う事は常識なのです。


全くその通りで、誰もが考えれば単純に理解できる事実です。

冷静に考えれば、誰でも理解できるのですが・・・・・・・・

この種の商品のコマーシャルが、大企業から小さな企業の広告が

それこそ大新聞やテレビなどでなどに毎日毎日多く宣伝されているのです。


おそらく

栄養サプリメントとしては主にグルコサミン、コンドロイチンをこれだけ宣伝する

根拠はアメリカにおける一つの論文なのでしょうが、

その効果は、硝子軟骨の再生あるいは修復とはなんの関係もありません。

論文の概要は、軽度から中程度の変形性膝関節症212人に対して

○硫酸経口グルコサミンを一日1500rの3年間の長期間の服用群106人
 プラセボ群
106人の無作為化二重盲検プラセボ対照試を実施した。

 関節軟骨の減少が3年間の長期間の服用で関節裂隙

  プラセボ群は 0、31mm減少。
  グルコンサン服用した人は、0,06mm減少。

  グルコサミン服用は明らかに減少が少ない。

 そして、症状のスコアにおいては

   プラセボ群は、9,8%わずかに悪化
   服用群は24、3%が改善した

○コンドロイチンにおいては、痛みの評価がプラセボ群よりも50%改善した。

  ただし、この論文は鎮痛剤や非ステロイド剤と一緒に与えられた結果ですので、
  留意すべきだとされています。

サプリメントの会社は特にグルコサミンの論文を金科玉条にしているようです。

ただし、

傷つき、あるいは消失した硝子軟骨が再生し修復されたという記載はありません。

この論文においては、進行の遅延効果は確かに認められているようです。

ただし、その他アメリカの論文においては

過大評価をするべきではない。等など・・・・・・・・という論文もあります。

賛否両論の論文が多いので、真実は闇の中という状況です。


日本の論文には、残念なことに効果を認めるという論文はないようです。

そのためか正直な(口の悪い?)医師は、軟骨サプリメントについては、

効果があると思った人は服用すればよいし、

効果がないと思う人は服用しなくても良いといっています。


しかし、当たり前ですが、

栄養分として、軟骨成分を多く含んでいる食品を毎日食べれば良いのです。

極めて常識的なことです。

もうこのようなことに踊らされるのは止めましょう。


3年間は、もっと違う観点から有意義な時間と費用を費やしましょう。

3年間、もと本当にすべきことがあるでしょう。

無駄な費用と無駄な時間を投資するのはやめましょう。

キチントした食事は重要なことは当たり前です。

健康に毎日過ごすには、食事、睡眠、排便・排尿は基本の基本です。

快食、快眠、快便と昔からいうではありませんか。


どうしても軟骨成分を接取したい人には、毎日の食事に

骨・腱・靭帯などを構成している栄養成分の一つとしてプロリンが含まれている

食品を一品加えて調理して接取すれば良いでしょう。

プロリンはコラーゲンなどに多く含まれている非必須アミノ酸です。

このプロリンは保湿性・保水性なども非常にもすぐれた効果を発揮します。

このプロリンはゼラチンに多く含まれている成分です。

魚介類に多く含まれています。代表的な魚介類はなんとイカなのです。

タンパクであるプロリンの含有量 (五訂日本食品標準成分表)

 イカ、マグロ、カツオ、牛肉ではイカが一番含有量が多い 。

加えて、

筋肉の筋原線維はアクチンとミオシンというタンパク質のでできていますので、

アクチンとミオシンの主成分であるロイシン、イソロイシン、バリンというアミノ酸を含んだ

食品や栄養補助食品を補給することで、筋の修復あるいは補強に役立ちます。

そして、

食品として必須アミノ酸(体内では合成できないアミノ酸)を接取しましょう。

必須アミノ酸:イソロイシン、バリン、フエニルアラニン、リジン、ロイシン、トリピトフアン

         ヒスチジン、メチオニン、スレオニンの9種類

アミノ酸はスポーツの現場あるいは医療の現場において利用されています。

ただし、これもアミノ酸を取ればそれで終わりではありません。

あくまで目的のための一つの手段にしかすぎません。

たとえば、

筋の修復あるいは補強のためにいくらアミノ酸を接取しても運動しなければ

その効果はなく、ただの過剰摂取につながるだけです。


ちなみに

加工されたイカ(例えば干しイカなど)はプロリンのほかにも多数の必須アミノ酸も多く含み、

低脂肪・高タンパク質であり、加えて食べる時に多くの咀嚼が必要です。

このようにイカは価格も安いし、美味しいく料理のレパートリーも豊富です。

毎日食べる健康食として非常に有効だと思っています。

だからといって、イカのみを毎日食べる人はいないでしょう。

栄養サプリメントのみで硝子軟骨の治療になる?なんて思えません。

毎日の食品の栄養を調べtれば、味気のない栄養サプリメントよりも、美味しく、

軟骨・骨・靭帯・筋に有効な食品だけでなく総合的に良い食品が見つかります。


食事の基本は満遍なく色とりどりの野菜、魚介類、肉類などを美味しく調理し、

楽しく、ゆっくり味わいながら、良く咀嚼し、感謝して腹八分目でいただきましょう。
 
食事・献立などのお勧めHP→食育大辞典 ぱくぱく献立君


消失した軟骨にターゲットをしぼるな!!

変形性膝関節症を克服するために必要な大前提です。


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ポイント2

関節穿刺時に必ず確認するべき点。

膝関節に貯留した関節液が、機械的刺激による単純な炎症性によるものか?

骨折などの血腫によるものか?

その他の感染性の疾患あるいは、他の疾患によるものか?

以上は、関節液を検査しなければなりません。

また、関節穿刺することでレントゲン撮影も明瞭になり、診断が正確になる。

 ブログから→関節穿刺の目的  関節液の状態など


○関節液の検査結果は、必ず尋ねる。

 血がある場合は3回程度必要な場合があります。

 通常の関節液であるならば、それ以上の関節穿刺は不必要。

したがって、

○関節穿刺は通常1回でOKです。


次に

○レントゲンのフイルムは医師の許しを得て撮影して御自身で管理する。

 今は断る医師は、まずいないでしょう。 

 もし断られた場合は、そのような医師とは長いおつきあいはやめた方が無難です。

 一度X線写真をお借りして、自宅でデジタルカメラで撮影しPCに保存するのが良いです

 無理ならば携帯電話の写真であれば、その場でも十分に写ります。

 その画像を保管することは、今後の膝関節の診断・治療に必ず役立ちます。


さて、今まで述べた行為(穿刺・X線・、MRIなど)は、お医者様しかできません。

そして結果を「聞く」行為、結果を「保存」するという行為は、御自身が行う事です。


いつも思うのですが、

我々も十分に変形性膝j関節症(膝OA)に対応できると思っています。

どのような疾患においても同じですが、特に変形性膝関節症(膝OA)に対しては、

お医者様にしかできない行為、あるいは我々のような一介の施術者の方が、

より細部にわたって対処できる行為も多く存在するのです。

このような事も御自身がわきまえられる事も重要です。


さて、

あなた膝関節は、関節穿刺が必要なほど悪化した状態だったのです。

お医者様は忙しいですが、診断の結果報告は遠慮なく要領よくキチント聞きましょう。 

 1、穿刺した関節液の状態および結果。

 2、画像検査の結果。→必ず御自身で保管できるようにお願いする。

 3、膝関節の診断の結果。→膝関節の進行度を知る

 4、今後の治療方針・方法。

わずかな時間です。以上の4点は必ず実行してください。


そして、

穿刺の結果がどのような状態であっても、穿刺後が治療の始まりです。


関節液が透明の淡黄色であり異常がない変形性膝関節症(膝OA)を前提として、

話を進めていきます。


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ポイント3

穿刺後は必ずジョーンズの圧迫包帯を実施する。

何度も述べていてヒツコイ様ですが、言わずにいられない重要ポイントです。


現実は整形外科で穿刺後ジョーンズの圧迫包帯を実施していないのが実情です。

穿刺後、大きな滅菌ガーゼ保護し絆創膏を貼っているだけの処置です。

確かに穿刺後の感染の保護を目的だっらこの処置のみで十分です。


しかし、

あなたの膝関節は出血や感染が無いのにもかかわらず
、日常生活の行動によって

腫れてパンパンになるほど関節腔内に関節液が溜まってしまう膝関節なのです。

あるいは、

出血や感染が無いのに、何度も関節穿刺をしなければならないような膝関節です。

したがって、

たとえ穿刺しても穿刺後は、必ず関節液は量の多少にかかわらず貯留します。

関節腔内の炎症などが完全に消失しない限り、余分な関節液が分泌されます。

この量が、吸収される関節液の量より多ければ再び貯留してしまうのです。


あなたの膝関節はこのような関節なのです。

それにも拘らず、関節穿刺後はガーゼ保護で終わりですか?


なぜか?  ハッキリ言ってわかりません。 摩訶不思議です。


加えて、また膝関節が腫脹すれば関節穿刺をくりかえすのです。

太いゲージ(注射針)で何度も関節包を突き破る行為はいかがなものでしょう?


なぜ? しかも整形外科的にも常識とされている膝関節の穿刺後において、

炎症を最小限度にとどめながら、日常生活を不便なく暮らしながら膝関節を保護し、

関節液をなるべく貯留しないための手段を講じないのでしょうか?


この手段としてジョーンズの圧迫包帯は必須です。

ジョーンズの圧迫包帯による膝関節の安静・固定・圧迫の処置は、常識でしょう



<ジョーンズの圧迫包帯の基本>

 ギプス下巻き用の綿包帯を巻く。→腫脹をきたす可能性のため必要

 さらに、その上に弾性包帯を巻く。→圧迫により腫脹防止

 その上に再度綿包帯、弾性包帯を巻く。

 このようにして、重ね巻きをするのです。

 包帯による固定力は、包帯巻きの厚さと圧迫によります。

 したがって、重ねる包帯の回数と種類は加減してもOKです。

このように非常に理にかなった方法なのです。


お医者様が巻いてくれない場合は、ご自身で巻きましょう!!

包帯の巻き方。

 膝関節を軽度屈曲位(軽く曲げた状態)で末梢から中枢に巻きます。

 ご家庭では、ギプス用下巻き用の綿包帯が無いと思いますので、

 膝関節の前面から後面にかけて全体を必ず綿花で被うように保護する。

 その上になるべく幅の広い(10センチ)普通の綿包帯で巻いてください。

 ※狭い包帯や、伸縮包帯は血行障害をおこしやすく、うっ血や浮腫の原因になる。
  膝関節をたとえ綿花で被っていても必ず最初は、伸び縮みのしない幅の広い
  綿包帯で巻いてください。
 
 巻く範囲は、およそ下腿の半分より下から大腿
半分以上にかけて巻く。
 
 その上にさらに弾性包帯を巻く。 無ければ伸縮性の包帯を巻く。

 さらに綿包帯、さらに伸縮性の包帯を重ねる。

 重ねる包帯は加減して良い。


めんどくさければ、

私どものような整骨院で処置していただければ良いと思います。

まず、断る整骨院は無いと思います。


ジョーンズの圧迫包帯を巻いている期間。

 最低3日間

 様子をみながら3週間は必要です。

 場合によってもっと必要な場合がありますが、そのような場合は活動期のみに

 固定用の簡易のサポーターに変えるとか様々な方法に変化させれば良い。

 指導していただきながら、臨機応変に対処しましょう!!


つまり、穿刺後も包帯を続けながら治療を継続させる必要があります。


最初の穿刺後の3カ月間〜6カ月間は変形性膝関節症(膝OA)にとって重要です。

この期間が重要なのに、如何にいい加減か?

これは、治療サンドのみならず、患者サイドにも注意が必要です。

もう一度いいます。

あなたの膝関節は関節穿刺しなければならないほどヒドイ状態だったのですよ。

日常生活においての通常の膝関節の使い方で、膝の関節腔内に吸収できないほど

関節液が貯留していくのですよ。

そしてどどうしようもない為に膝関節の関節穿刺を行ったのです。


関節穿刺後、治療をしない方がオカシイと思いませんか?

また、

ジョーンズの圧迫包帯は、穿刺後のみではなく様々な応用が可能です。

変形性膝関節症(膝OA)において、様々な場面でおおいに利用できる方法です。

是非、覚えておいてください。

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ポイント4

膝関節の疼痛を理解し、疼痛の変化を知る。


変形性膝関節症(OA)の多くの人たちは、

とにかく疼痛は邪魔でイヤものですし、疼痛さえなかったら・・・・・・・・・・と

思われているのではないでしょうか?


変形性膝関節症(膝OA)の疼痛の強さと進行程度は必ずしも一致しない。

しかし、

膝関節は非常に疼痛に過敏であることは、何度も説明しました。

このことは、疼痛が減少し落ち着けば膝関節の状態は一応安定しているし、

もし、疼痛がわずかでも強くなったり、今までの疼痛の違った痛み方であれば、

膝関節の状態が悪化している兆候にあることを素早く容易に察知するできるのです。

疼痛の強さと関節の変形進行程度は一致はしませんが、明らかに

あなたの膝関節の状態・状況の変化を知らせてくれるのです。


つまり、いつまでも疼痛が軽減しないの良い方向への変化が無い。

疑問に思わなければなりません。


また今まで以上の疼痛が強く出現すればスグに治療が必要なのです。

悪い方向への変化に対してスグに対応しなければなりません。


漫然と見過ごすと、やがてご自身が困るだけです。


変形性膝関節症(膝OA)の疼痛を理解し、疼痛の変化を知ることは、

変形性膝関節症の進行を防ぐ、対策を立てる手段です。


疼痛に対して通常は、非ステロイド剤(NSAIDs)の内服薬が使用されます。

急に疼痛が強くなった場合は遠慮なく使ってください。

ただし、使用期間は通常は3日間が基準ですね。
ただし喘息などの人は服薬できませんので、お医者様のご指示に従ってください。

非常に痛みが強い場合は坐薬を一日1回は併用しても良いでしょう。
お医者様のご指示に従ってください。


内服薬は短期的には消化器症状、長期的には腎障害を著しく悪化させる。

そのために長期間には非ステロイド剤(NSAIDs)の外用薬になるわけです。

外用鎮痛消炎剤の使用期間

 
 単なる湿布剤・・・・約1カ月

 インドメタシン系湿布・・・・2週間まで

 インドメタシン系塗り薬・・・1カ月まで

 ただし、非ステロイド剤(NSAIDs)系は1週間に50g(ml)使用しない。

外用性鎮痛消炎剤が如何に漫然と使用されているかがわかます。


これらが効果が認められない場合は、関節腔内に注射ですね。

ヒアルロン酸の関節内注射が一般的ですね。

まあここまでは、変形性膝関節症で医院にかかっている人は実施されていると思います。

標準的な治療ですね。


これらの方法の是非はともかく、漫然と効果が無いのに続けることはダメ。

痛みが変わらないのに漫然と内服薬の服用? 外用薬の服用?

痛みが変わらないのに漫然とヒアルロン酸の関節腔内注射??????


変形性膝関節症(膝OA)を漫然と進行させないことです。


またまたご家庭でできる疼痛を減少させる方法は、

ヒツコイようですが、アイシングです。

長期間実施しても内蔵等への副作用の心配は正しくすればまず心配いりません。

レイノー病をお持ちの方は一応禁止してください。

むしろ、長期間の実施をお勧めいたします。

このアイシングは、副作用もないので唯一長期的に、ある意味漫然と実行する事が

可能な方法です。


ただし、治療の方法としては考えないでください。


さて、この疼痛にも様々な種類があります。

痛みを区別するのは非常に困難ですが、今後の保存療法のための目標などで

重要です。


ここからが、本題ですね。

疼痛を理解し、疼痛の変化を知り、対策を立てましょう!!


○安静と活動

 活動で痛みが生じ、安静で減少するか→構造上の問題は?

 安静時痛みがあり、活動し始めのほうが活動後より痛みが強い→炎症

 痛みは、安静や活動の影響を受けない→骨の痛み


○日内変動はどうか?

 朝、こわばりとともに痛みが生じ、動かしていると改善する。→慢性炎症や浮腫

 疼痛や疼きが一日の終わりになるほど悪化する→関節内の滞留が増強

 夜、痛みが悪化する→末梢神経系の絞扼症状は夜悪化する傾向にある

 夜間の耐えられない疼痛→重篤な病理学的問題


○活動に対して繰り返されるストレスにに対しては?

 1、特定の活動後に痛む。

 2、ウオーミングアップして特定の活動後

 3、特定の活動の最中に痛みを生じるが、活動を続けることができる。

 4、特定の活動の最中や後に痛みを生じるで、活動の遂行に制限がある。

 5、日常生活が疼痛のために制限される。

 6、休んでいても持続的で鈍い痛みはあるが、睡眠が妨げられるほどではない。

 7、鈍い痛みがあり、睡眠が妨げられる。


○痛みの性質

 激しい痛み、鋭い痛み→損傷している組織が機械的刺激をうけ、機械的受容器から傷む

 鈍い痛み→化学的受容器、ポリモダールの痛み

 焼けるような痛みか→交感神経の刺激の可能性


○症状の時間的経過

 疼痛の強さ・期間、発症する頻度が増えているか?減少しているか?


○疼痛の部位

 限局痛か放散痛か?

 関連痛があるか?ないか?


○損傷している組織によって疼痛の訴え方に特徴を判別する。

 筋・・・・締めつけられる、疼く、鈍い

 神経・・・・鋭い、光が走るような、火がつくような

 交感神経・・・・・焼けるような、圧迫されるような、ズキズキ、疼く

 血管・・・・脈打つ、広がる

 骨・・・深い、しつこく苦しい、鈍い

 骨折・・・・鋭い、激しい、耐えられない


以上、大まかに述べてみました。

これらを考慮して膝関節に対する保存療法をするわけですね。

どうです?

疼痛を知り、変化を知ることで、施術のポイントが理解し易いと思いませんか?

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ポイント5

組織内圧を減圧させよう!!

どういう意味でしょうか?


膝関節の疼痛や可動域に影響を与える因子として、腫脹や浮腫などによる

組織内圧の亢進があります。


組織圧には、

 1、真皮と浅皮下筋膜間の組織内圧

 2、浅皮下筋膜と深皮下筋膜間の組織内圧
       
 3、深皮下筋膜と被包筋(筋・関節包)膜間の組織
内圧
       
 4、被包筋膜(筋・関節包)の組織内圧

が存在しますので、これらを分けて治療・施術する必要があります。


皮膚と筋膜組織の間あるいは筋膜組織と筋膜組織との間にリンパ液などが

貯留し腫脹や浮腫が出現することで組織内圧が上昇・亢進するのです。

これら組織内圧の亢進は疼痛のみならず関節の可動域にも影響を与えます。

したがって、

組織内圧を減圧させることで膝関節の疼痛の減少および関節可動域の拡大を

可能にすることができるのです。

 ただし、4、は筋や関節包のスパズムの減張を目的とします。


今までの述べた関節穿刺は、

関節包内の関節腔内に大量に貯留した不必要なリンパ液・血液などの関節液を穿刺によって

強制的に体外に排除することで急速に高まった組織内圧を減圧させる方法によって

膝関節の疼痛の減少および可動域の拡大できるのです。


したがって、今回の浮腫の減圧とは少し趣が違います。


原則的に多量の貯留している場合は、積極的に行いますし、穿刺も仕方がありません。

・・・・・・・・・・・・・が

少量の関節水腫の場合は、お医者差も穿刺を控えます。

問題は、わずかな量の余分な関節液の貯留でも組織内圧が上昇するために、

わずかな関節動作の変化によって組織内圧も変化し疼痛が出現します。

また、

滑液包炎などによる局所的な腫脹による水腫も疼痛および関節可動域に影響します。


何度も述べていますように、

これらの 関節腔内の水腫あるいは滑液包炎などの慢性炎症による水腫には、

ご家庭においては、アイシングや圧迫包帯を実施されると非常に有効です。


しかし、今回の腫脹や浮腫による組織内圧の上昇に対しては、

ご家庭で可能な方法は、あまりありません。

しいていえば、弾性ストッキング(下腿全体から大腿中間まで)の着用でしょうか?

しかし私は、この方法は敢えて推奨していません。どちらというと反対の立場です。

内服薬も有効な薬はないでしょう。


治療・施術方法には、様々な理論的・学問的にも正当な方法がありますので、

現在、治療・施術されている先生にお任せください。


腫脹や浮腫などによる組織内圧の亢進は、

関節の疼痛および関節可動域の制限に影響を与えます。


どの組織間に浮腫があるか分類、考慮して
治療、施術する必要があります。

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ポイント6

筋、筋膜性の機能異常の正常化


前回の関節包や筋スパズムや筋緊張に対する減張を含め、その他には、筋短縮や拘縮

トリガーポイントなど筋硬結に対する治療・施術ですね。


これらは当然疼痛のみならず可動域の減少に対する治療・施術につながります。

要は、軟部組織にたいする直接的な治療・施術ですね。


残念なことに、しかも現実的に非常に多いのですが、

膝関節周辺に、物理療法あるいはリハビリと称して低周波療法や温熱療法のみ? 

10〜15分器械を当てて合計30分の療法? 全くシロウト療法ですね。

少し加えて、

変形性膝関節症(膝OA)だから、大腿四頭筋やハムストリングスにマッサージのみ?

これだけだったら楽ですね。


確かに、最終的には大腿四頭筋やハムストリングスは重要な筋になるのですが、

なぜ? 大腿四頭筋が上手に働かないのか?

なぜ? ハムストリングスが上手に働かないのか?

なぜ? 膝関節の運動が上手に働かないのか?

どのような機能障害によって、このような障害がおこっているのか?

そのために、どの筋のスパズムにターゲットを絞って治療・施術するのか?


膝関節の周囲の筋だけではなく、筋連結を含み、連動関節である足関節はモチロン

股関節 骨盤、脊柱様々な障害を考えなければなりません。

しいては、姿勢などもこの分野に入ります。

思わぬところに思わぬ障害が見つかります。


注意点として、

筋緊張にしろ筋短縮、筋硬結あるいは関節包に至る軟部組織に対する手技は、

なるべく痛みを与えない事です。

特に、膝の周囲には直接的に疼痛を与えては絶対にイケマセン。

疼痛反射によって、膝関節周囲筋が益々委縮してしまいます。


膝関節の遠位である例えば足関節の周囲や股関節周囲あるいは腰仙骨部ならば

所見によって治療・施術法の必要のために程度問題ですが少しは良いと思います。


筋の病変への治療・施術法は一般的にはマイオセラピーと称され、巷には非常に多くの

手技・手法が存在します。→筋の治療  筋膜に対する治療


上記に述べたシロウト療法でなければ、

治療、施術していただいている先生にお任せすれば良いでしょう。


運動療法を加える場合もまず軟部組織に対する治療・施術した後に実施してください。

痛い、動かない、軟部組織が硬い状態では、運動の効果は期待が薄いです。

まして、

痛みを我慢して無理な運動、無理やりの可動域の拡大は、百害あって一利なしです。


次回は、筋・筋膜などの軟部組織の治療・施術と並行して、必ず行うべきこと。 

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ポイント7

神経系を考慮する

前回のポイント6においても決して疼痛を与えてはいけない事を申しました。

基本に、副交感神経優位になるトロフォトロピック系の手技を使うのですね。

同様に膝関節に影響を与える神経系にも考慮することは必要です。


常識的に知られている事には以下の3種類です。

○下肢のデルマートムに対応

 脊髄の神経節から出た神経根は感覚神経として一定の皮膚領域を支配しています。

 この皮膚領域における感覚神経の分布をデルマトームとよんでいます。

○下肢の末梢神経障害による運動障害

 大腿神経(L2〜L4)・・・・・膝の伸展、股関節の屈曲

 閉鎖神経(L2〜L4)・・・・・大腿の内転

 坐骨神経(L4〜S3)・・・・・・膝屈曲、脛骨神経と腓骨神経

 脛骨神経(L4〜S3)・・・・・足関節の屈曲

 腓骨神経(L4〜S2)・・・・・足関節の背屈

○下肢の末梢神経障害による感覚障害

 大腿外側皮神経

 大腿神経

 総腓骨神経

 脛骨神経

下肢および膝周囲に対してこれらに対応することは常識ですね。


次に以下の点をもっと深く考える。

 ○侵害神経受容器性の疼痛  機械的受容器   化学的受容器  関節受容器

 ○末梢神経原性症候  末梢神経原症候

 ○中枢神経性症候

 ○自律神経系・運動神経系症候 自律神経系の関与

 ○情緒あるいは情動による影響 慢性疼痛 


現状の変形性膝関節症(膝OA)に対して、

膝の痛みや可動域の異常はどれに該当するのか?

対応できるのか?→中枢性の症候群は私どもは対応できません。

対応できるなならば、どのような手技を用いるのか?

どのような結果が想像されるのか?

等など


この神経系の機能に対応することは、筋の異常機能とも関連します。

同時に行うべき治療・施術だと思います。

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ポイント8

運動療法

まず運動療法はなぜ必要か?

運動療法の目的

関節の機能異常を整える。
  
 正常な関節可動域よりも減少する場合→関節可動域の制限。
 あるいは増加している場合があります→関節の過可動性、不安定性動揺関節
 稀には正常運動から逸脱している場合もありま
す。

 膝関節の機能および隣接した連動関節の機能を正常にするのです。

凄く当たり前と言ったら当たり前ですね。

筋力の強化あるいは筋肉のトレーニングと運動療法はイコールではありません。

でも実際は、筋力のトレーニングの一点張りのような気がするのですが・・・・・・・・・・

私の思い違いでしょうか?  私の思い違いで当てほしいのですが・・・・・・・・・・・・・


変形性膝関節症(膝OA)の多くは80%以上が膝のケガなどを起因とした

二次性の発症原因により関節の機能異常に陥り、変形が徐々に進行していくのでしたね。

関節機能の異常の原因
 
 多くは筋の弱化、委縮、靭帯の弛緩腫脹、関節支持組織の低可動性、拘縮、
 
 などがあります。

 変形性膝関節症(膝OA)が形成されるのには様々な原因がありましたね。

 最終的には膝関節の拘縮あるいは強直という関節になってしまうのです。

 強直にまで陥ってしまうと運動療法は無効ばかりか有害とも言われています。

 ただし、強直してしまった関節に対しての運動療法ではなく、隣接関節あるいは

 遠位の関節の代償運動を推進させることは、日常生活において非常に有効な手段です。

 変形性膝関節症の進行の程度、あるいは症状の程度によって運動療法は変化するのは
 当たり前といったら当たり前です。


運動療法を行うに当たっての問題点

○急性、亜急性、慢性期の評価

○膝関節の疼痛の評価(疼痛の部位・既往・質的な評価)

○膝関節の可動域の評価

○運動療法の方法の決定

 1、筋と筋膜の問題

   筋肉と筋膜は全く異質のものですのです。

   治療方法はモチロン運動療法も違います。 

   一般のストレッチは主に筋膜に対応しています。 → 詳しくはストレッチングについて

   筋に対する運動療法の種類はさまざまあります。
    
      赤筋か? 白い筋? どちらをターゲットにするのか?
      運動様式は? 遠心性収縮? 等尺性収縮? 求心性収縮?
      その他 どのような方法を選択するのか?


 2、筋不全の問題

  筋は収縮と弛緩を繰り返す事が主な作用です。
  収縮機能の低下→筋力低下
  弛緩機能の低下→筋の柔軟性が失われ硬直してしまう。→筋ー筋膜の短縮
  このように、筋力の低下や筋ー筋膜が硬くなってしまった状態を筋不全といいます

 3、筋のバランスの問題


 4、廃用性委縮の問題

 5、その他

○関節可動域の改善は最終的には全ての結果になります。


以上を考慮して実施しなければなりません。


たとえばよく変形性膝関節症(膝OA)には大四頭筋を鍛えましょう!!・・・・といいます。

膝関節の運動療法のターゲットとしてて直接的である重要な筋の一つには違いありません。

しかし、疼痛の程度や腫脹や浮腫や可動域の低下の程度や年齢その他の要因、

そして、運動療法の種類など考える必要がありさまざまな問題点を含んでいます。


この大腿四頭筋を一つの例として、簡単・単純に述べますと、

まず、疼痛や腫脹は主に筋膜の問題です。(最初の治療・施術の目的でもあります。)

次に運動療法のターゲットとなる筋肉の問題としては、

 大腿四頭筋は相動筋でありその拮抗筋のハムストリングスは姿勢筋です。

 相動筋は弱化しやすく、姿勢筋は短縮し易いのですが、

 大腿四頭筋の内側広筋は弱化し易いが大腿直筋・外側広筋・中間広筋は短縮し易い

 つまり、

 大腿四頭筋を単純に鍛えたようとするならば、基本的に筋短縮を緩和してから運動療法を
 実施しなければならないこととなります。
 反対のハムストリングスは短縮し易い。
 短縮などは主に筋膜の問題になり、姿勢などは筋膜および筋力低下も影響します。

 そして、弱化した筋が主に運動療法のターゲットとなるわけですね。

目標となる筋が決定され運動療法を行うならば、(ここでは短縮が改善された大腿四頭筋)

その運動療法が保護的に行われるべきなのか? 積極的に行うべきなのか?

どのような運動方法を実施するのか?
 遠心性収縮? 等尺性収縮? 求心性収縮?いずれを選択するのか?

大腿四頭筋の運動療法だけで良いのか? 

その運動療法の方法は?
 例えばスクワットという誰もが知っている有名なトレーニングにおいても、
 大腿四頭筋、ハムストリングス、下腿三頭筋の各筋に効果的な方法を行うためには、
 少しづつ違いがあるのです。

その他の関節は? その他の筋は?等など


このように、運動療法は、まず治療・施術が行われた状況の下において

膝関節の状況を観察しながら、ターゲットの筋に対して平行して運動療法を行うのです。

でないと、運動療法を実施すればするほど悪化することもあるのです。


治療・施術は関節の状況により毎日あるいは隔日あるいは週2回と様々でしょうが、

運動療法は毎日家庭でも実施できる簡単な運動療法が良いと思います。

当然、運動療法を実施してはイケナイ場合もあるでしょう。

治療・施術されている先生と相談して実施してください。


いかがでしょう?

運動療法は筋肉トレーニングによる筋強化とは似て非なる物です。

ぜひご理解ください。


でもそんな難しい事を言わないで、

巷には、変形性膝関節症(膝OA)に有効なトレーニングが紹介されています。

当時と比較すると今はずいぶん変化していまが、このHPでも紹介しています。
(紹介しているエクササイズには今は実施しないものもありますが・・・・・・・・
 基本的なエクササイズであり危険は非常に少ないエクササイズです。)

治療・施術は受けているので、スグに家庭でトレーニングを実行したい!!

そのような方に、ご家庭でのトレーニングで守るべき事!!

 ★膝関節の動く範囲で、痛まない範囲で、痛まない回数、痛まない時間で!!

 ★毎日できる簡単な運動療法を少量頻回の法則で行う。

 ★機器は使用しない!!



次回は、もう少し効果的な筋肉トレーニングの基本原則について述べます。

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ポイント9

効果的なトレーニングを行うために


前回にも述べましたが、運動療法とトレーニングは異質のものだと確認してください。

今回は、自宅でさまざまなトレーニングをされる際に必ず守ってほしい事を述べます。


注意!!

 一般のアスリートとしてのトレーニングではありません。

  あくまで、

 変形性膝関節症(膝OA)あるいは運動器の加療、リハビリテーションが前提です。


★基本の大原則

 膝関節の「動く範囲」で、「痛まない範囲」で、「痛まない負荷」で、「痛まない回数」で

 「痛まない時間内」、そして「翌日は痛まない程度」で
実行する。

 以下に多くの理論を述べなすが、この基本原則を逸脱しては実行してはイケマセン。

 どのような立派な理論であっても、この基本大原則を守って実施してください。


トレーニングを実施するポイント

★自体重を利用したトレーニングを実施する。

  機器を利用しないで自分自身の体重を利用したトレーニングを行う。

  マシーントレーニングは禁止。

  最大の負荷は、ご自身の体重+重力になります。

  自体重でバランスをとりながら確実に行う。

★膝に対して直接的な衝撃や捻る動作は起こさないようにゆっくりと滑らかに行う。

★動作はゆっくりと行う。

 専門的には負荷は約40〜50%1RMで行う。

 専門的で難しいので目安は、、
 負荷(自分体重)に対しての反復動作を5〜8回行った際に、筋に強い疲労感を覚えるか?
 覚えないか? どうかを? 目安にしてください。


 スピードは、

 専門的で難しいので「おしゃべりしながら可能なゆっくりとした絶え間ない動作」です。

 例えば膝の屈曲⇔伸展を行う場合は約3秒で屈曲し、約3〜4秒かけて伸ばす。


 低い負荷強度で筋肥大と筋力増強をもたらし、循環系にも過度のストレスや悪影響を

 及ぼさない事が判明している。

 高強度のトレーニングによっておこる可能性のある障害を極力回避できる。

 低体力者や高齢者などのリハビリテーションに非常に有効です。

★少量頻回の原則に従う。

 回数および頻度に注意する。
 
 少ない量を一日に数回に分けて行う。

 筋に疲労感を覚えない程度を目安に!!

★毎日実施する。


以上の点を注意され巷で紹介されているトレーニングを実施してください。

どうぞ安全で効果的なトレーニングをお願いいたします。

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ポイント10

良い姿勢の作るために、歩こう!!

正常の姿勢は、膝関節に負担が少なく歩行に有利な構造になっています。


正常の重心線は膝関節の中央のやや前方を通過し、足関節の外果の5〜6センチ

前方を通過しています。 

膝関節の固定には筋力の必要が無く、歩行の推進力が自然になる。重心線と立位姿勢

正常の姿勢による歩行は本当に膝関節に優しいのです。

姿勢の円背が如何に変形性膝関節症(膝OA)に悪影響を与えるかはすでに、
変形性膝関節を克服する 姿勢(円背)に注意しよう!!でも紹介しています。

しかし、

通常変形性膝関節症(膝OA)に限らず、膝に障害を持っている人の姿勢は、

膝が曲がって、胸椎・腰椎の後弯・骨盤後傾 により、足圧の中心位置に比べて、

重心線が後方に位置して体重が踵にかかりすぎている人が多い。


もし、あなたがこのような姿勢で日常生活を続けることは、

毎日、毎日、膝関節を痛めつけている自殺行為、あるいは自虐的行為なのです。

筋トレーニングしても無駄とまで極論しませんが、非常に効果が期待できないのです。

そういう意味では、トレーニングより本来は優先させるべき行為なのです。

地味でありますが非常に重要なのです。


姿勢を改善するにはさまざまな方法があります。

正しい姿勢を作ってから歩くという方法も一つの方法です。・・・・しかし

今までこの方法をお勧めしても続かない人が多いのです。

そこで、まず正しく歩くことで良い姿勢を作っていただきます。

なにも、40分の連続歩行してくださいというわけではありません。

日常の歩行において注意していただく事のみです。

一日、全く歩行しない人はまずいませんね。

これから述べる事柄を十分理解して是非実行してください!!


こ変形性膝関節症(膝OA)の人に実行して欲しい事を述べます。

正しい歩行は、膝関節に優しく、良い姿勢を作ってくれます。

正しい姿勢になれば、益々膝関節に優しく、様々な関節にも良い環境を作ってくれます。


変形性膝関節症の人は、足部および股関節周囲の機能を使っていない人なのです。

足部および股関節周囲の機能を上手に使っていないあるいは気にしていない人が、

変形性膝関節症(膝OA)になってしまったのです。


歩行は、毎日、誰でもどこでもいつでも気軽にできる簡単な運動です。
(単純なウォーキングにおいても最低のルールがあります。)

今回は変形性膝関節症(膝OA)を克服するポイントに絞って述べます

 1、足の裏全体でゆっくり歩く (つま先を意識してゆっくり歩く。)

   これは立位の姿勢を安定させます。

   変形性膝関節症(膝OA)に限らず、膝に障害を持っている人の歩行は
 
   足の裏全体をいかに使っているか? いないのか?が問題になるのです。

   膝が曲がって、胸椎・腰椎の後弯・骨盤後傾 により、足圧の中心位置に比べて、
   重心線が後方に位置して体重が踵にかかりすぎている人が多い。
 
   足の裏での重心の移動が少ないのです。一点に集中しているのです。

   立位姿勢においては安定を保つには成人で足裏の前後方向の80%は

   使用しなければいけません。

   高齢者においても足裏の前後方向の50%は使用は必要なのです。

   しかし、なんと現在では

   若年者でも60%、高齢者においては20%の使用に留まっているのです

   如何に狭い範囲で重心移動している事になります。
 
   このような立位姿勢における歩行では、膝関節に常に負担をかけてしまうのです。

   正しい膝関節の関節運動(滑り・転がり)がでできていないのです。
  
   衝撃がもろに膝関節の軟骨に伝わり、筋活動にも負担が大きい。

   足の裏全体を使ってゆっくり歩こう!! つま先に意識をもって歩こう!!

   重心線が安定し、バランスの良い正しい立位姿勢で歩行することができます。

   毎日注意して歩行すると、良い姿勢が自然に形成されていきます。

 2、足でバランスを取って歩く。

  1、のつづきになります。 これは猫背の治し方にも載せました

   少し難しいかもしれません

   足関節を中心とした身体運動で身体の重心を安定な位置に回復します。

   平衡に対する影響が少なく、支持面がシッカリしている場合に使う。

 3、股関節でバランスを取って歩く。

   股関節を大きく速い運動で身体の重心を安定させる。

   動揺が大きく、早いあるいは支持面が柔らかい、狭い場合に使う。

以上、3つの点に注意しながら歩行してください!!


当然、

 足のエクササイズは有効です。これは危険が無いのでお勧めします。

 股関節のエクササイズは、指導していただいた方が安全だと思います。


今回の項目は、施術・治療に負けず劣らないほど重要です。

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ポイント11

膝関節および変形性膝関節症(膝OA)についてはかなり詳しく述べました。

もっと詳しく述べることもできますがこれ以上は専門書に委ねます。


今回は変形性膝関節症(膝OA)を克服するために重要な事を述べます。

様々な疾病に共通する重要な事です。


軟骨が消失してしまったり、骨棘が形成され、関節裂隙が狭まり変形してしまった

膝関節は決して正常に戻りません。

この事実は過ぎ去ってしまった過去は変えられない事と同じなのです。


変形した関節を形を一見正常に戻そうとすれば人工関節の手術しかありません。

しかし、これも疼痛に関しては非常に有効な手段ではありますが、

膝の人工関節全置換術は万能か?をお読みください。

この項目は本当はもっともっと記載したいことがあるのですが・・・・・・・・・・

膝関節を構成する一部のパーツが人工物に入れ替わっただけですね。

あくまで人工の膝関節であって正常の元の状態に戻ったわけではないのです。

したがって、あくまで最終手段ののです。

最後の切り札は最後に切ってこそ有効なのです。


変形性膝関節症に対して心がまえ。

○責めない事。

 変形性股関節症は2次性が大半を占め先天性股関節脱臼と臼蓋形成不全
 によるものが約90%にのぼり、或る程度進行は仕方がありません。
 一方、
 変形性膝関節症(膝OA)は、ケガなどの外傷の二次性と加齢や筋の衰えなどの
 一次性の変形性膝関節症が入り組んだ疾患です。

 その意味では変形性膝関節症(膝OA)は、生活習慣病かもしれません。

 言い方を変えtれば、非常にきつい言い方かもしれませんが、
 変形性膝関節症(膝OA)の進行度は、みなさんの生き方そのものなのです。

 皆さんの現在までの生きざまが現れているのです。

 過去が戻らないようにそれを責めてはイケマセン!!

○許す事。

 現在まで変形してしまった行為を反省し許しましょう。

 未来に向かって備えましょう。


責めないで反省し許し未来にそなえれば、

変形性膝関節症(膝OA)は克服できる傷害だと思っています。


○あきらめない事。

 膝関節の状態にはさまざまな段階があります。

 その段階に応じた治療、施術、運動療法などやるべきことがあります。

 治療サイドおよびご自身ができる事を認識して決してあきらめないことです。

 あきらめないで実行してください。そして

○淡々と実行する事。

 これは重要です。

 治療する側、治療される側が実行できる事を淡々と実行することです。

 これ見よがしな方法はありません。

 その場、その時その状況に見合った事を淡々と実行しましょう!!

 非常に地味な行為の積み重ねです。

 効果は本当に遅々と目に見え無いかもしれません。

 それは変形性膝関節症の進行がゆっくり、ゆっくりと進行するのと同じです。

 現状維持が長期に続く状態であれば、それは効果がある証拠なのです。

 焦らずその場その時に応じた事を淡々と実行しましょう!!

キット道は開けます。

直接的に変形性膝関節症とは関係ないかもしれませんが、健康になるため、
様々な疾患を克服するため是非ブログの啓蒙をお読みください。

今回で変形性膝関節症(膝OA)の最終回にいたします。


日常生活のにおいてみなさんの膝関節が一生使えますように!!

このHPがお役にたてば幸いです。

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